電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月30日 190830_01 東京コイルエンジニア 受動部品 インダクタ・トランス 一般産業用

超音波センサーなどに用途拡大可能な高性能カメラ内蔵ストロボ用小型トランス


東京コイルエンジニアリングの
小型トランス「TTRN―0530H」

 東京コイルエンジニアリングは、カメラ内蔵ストロボ用として開発した小型トランス「TTRN―0530H」の用途拡大を目指している。基本設計をベースに小型、高効率、低損失といった高性能な特徴を生かし、超音波センサー用トランス、カップルドインダクタなどに展開し、事業拡大を目指す。

 TTRN―0530Hは、カメラ内蔵ストロボ用のフライバックトランスや外付けストロボ用のフォワードトランスとして開発したもの。高効率、低損失のコア材を使用し、磁気回路の最適設計で、小型SMD化。最大回路数3で、サイズは5ミリ角×3mm。

 基本設計をベースに幅広い用途への対応で、量産性が向上し、コスト競争力も高まると判断。製品の応用拡大に取り組むことにした。

 その一つが、細線技術を生かし、より多くの電線を巻くことでミリヘンリーオーダーの大インダクタンスにした超音波センサー用トランスとして応用。高耐圧(500V以下)で使われる分野に対応。自動車バックセンサー用トランスなどとして適する。自動車での信頼性試験であるAEC―Q200を満足する。

 この超音波センサー用トランスとしては、高精度化ニーズに対応し、L±12%の仕様からL±5%へと狭公差した高精度モデルも開発中。

 もう一つの応用例として、巻き線をカスタマイズしてSEPIC回路に使用するカップルドインダクタとしても供給する。巻線方式により、高い結合度を確保している。超音波センサー用トランスと同様に、高耐圧(500V以下)で使われる分野に対応する。

 同社は、ストロボ用で豊富な実績を有するコイル、トランスメーカー。成長戦略として、新規開拓への取り組みを強化している。自動車や産業機器分野向けの新製品開発を加速している中、コア技術であるストロボ用の応用拡大を志向している。


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