太陽光発電所用コンバーター産機向け電源装置など高耐製品がついかされたDCリンク用フィルムコンデンサ

TDKのフィルムコンデンサ

　ＴＤＫは、ＥＰＣＯＳのＤＣリンク用フィルムコンデンサの製品ラインアップを拡充している。新たに高耐性の「Ｂ３２７７＊Ｍシリーズ」を追加した。これによって、太陽光発電所用コンバータのＤＣリンクをはじめ、産業用電子機器向けの周波数変換器および電源装置などの分野への拡販が容易になった。

　新製品は、温度８５度、相対湿度８５％、定格電圧で１千時間の耐湿負荷（ＴＨＢ）試験をクリアし、過酷な使用環境条件にも適していることが証明されている。

　また、４５０―１６００Ｖの定格電圧用に設計されており、０.３３μ―１２０μＦまでの静電容量を有している。

　定格電圧で動作温度８５度での自己修復コンデンサの製品寿命は５万時間。最大動作温度は１０５度。

　リード線間隔は、電圧と静電容量に応じて２７.５／３７.５／５２.５ｍｍの３タイプがあり、それぞれ２端子品または４端子品の提供が可能。

　新製品は、欧州連合のＲｏＨＳ指令（電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限）に準拠。しかもＡＥＣ−Ｑ２００認定を取得している。

　フィルムコンデンサは、一般的に電源回路において平滑用、サージ吸収のフィルタ用、スナバ用、ノイズ対策のＸおよびＹコンデンサ用などとして用いられている。

　ＴＤＫのフィルムコンデンサは、エアコン、冷蔵庫などの白物家電から自動車、産業機器、鉄道、ＵＰＳ、太陽光発電用まで、全方位をカバーする。そうした中、産業機器向けを中心に幅広く製品ラインアップを拡充。新製品はＤＣリンク用コンデンサの製品競争力を強化するもの。

　引き続き、フィルムコンデンサ事業としては、白物家電から産業分野までグローバル市場を開拓。産業機器向けとしては、特にｘＥＶからインバータ、電力関連まで、幅広い電源領域での新製品開発を継続していく。

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