3.7×3.4ミリサイズの情報・デジタル機器向けメタル系パワーインダクタ

メタル系パワーインダクタ 「0315CDMCC/DS」

　スミダコーポレーションは、メタル系パワーインダクタの製品ラインアップを拡充している。モバイル、インダストリ、コンシューマの３分野を重点市場として成長戦略を展開している中、コンシューマ向けの注力商品としてメタル系パワーインダクタを位置付ける。「ＣＤＭＣシリーズ」に、新たに３.７×３.４ｍｍサイズで厚みが１.５ｍｍと２ｍｍの製品を追加。販売、量産を開始した。

　新製品は、厚み１.５ｍｍが「０３１５ＣＤＭＣＣ／ＤＳ」、同２ｍｍが「０３２０ＣＤＭＣＣ／ＤＳ」。高い電気的特性と磁気シールドを実現し、可聴ノイズの低減化、低背化、大電流性能を向上した。閉磁型で、使用温度範囲は、−５５―＋１２５度（コイル自己発熱を含む）。

　０３１５ＣＤＭＣＣ／ＤＳは、インダクタンスが０.５６―４.７μＨ、直流抵抗が２５―１９９ｍΩ。０３２０ＣＤＭＣＣ／ＤＳは、インダクタンスが０.２２―３.３μＨ、直流抵抗が１０.２―１０８ｍΩ。

　ＣＤＭＣシリーズは、金属系コア（Ｆｅ−Ｓｉ）をバインダで成形した巻線タイプ。フェライト系インダクタに比べ、直流重畳特性が良好で、複数コイルをパネル状に一括成形、カットする製造工程のため、小型化、低コスト化に有利。金属系コア使用によりコアの磁歪現象を抑える効果があり、コア鳴き対策にも有効。

　同社はこれまで、スマホ向けの超小型品から自動車向けの高信頼性タイプまでラインアップを拡充してきたが、今回の製品は情報機器、デジタル機器分野をターゲットに開発した。

　ノートパソコン、ウルトラブック、タブレットＰＣ、液晶ディスプレイなど大電流が要求されるサーバー用途をはじめ低背・大電流が要求されるＰＯＬコンバータ、ＤＣ―ＤＣコンバータによって電力分配されるバッテリ用途などに適する。

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