ハイブリッド調光モード技術を搭載した新LEDドライバーIC2種

インフィニオンのLEDドライバーIC 「ILD8150」

　インフィニオンテクノロジーズは、新しいＬＥＤドライバーＩＣである「ＩＬＤ８１５０」と「ＩＬＤ８１５０Ｅ」を発表した。ＩＣは目標とする電流の０.５％を達成する、革新的なハイブリッド調光モードテクノロジーを搭載した。供給電圧は８ＶＤＣから８０ＶＤＣまでの範囲にわたり、安全超低電圧（ＳＥＬＶ）近くで動作するアプリケーションに電圧面での大きな安全マージンを提供する。高度な調光を必要とする一般家庭向けとプロフェッショナル用途の両方のＬＥＤ照明に最適する。

　ＩＬＤ８１５０／８１５０Ｅはちらつきを伴わない高度な調光性能を持ち、雑音も発生しない。２５０Ｈｚから２０ＫＨｚまでのＰＷＭ入力信号により、アナログ調光モードでは１００から１２.５％まで、ハイブリッド調光モードでは１２.５から０.５％までの範囲でＬＥＤへの電流を制御し、変調周波数はちらつきを生じない３.４ＫＨｚ。

　高解像度のデジタルＰＷＭ調光検出と低電圧シャットダウン機能により、ＩＬＤ８１５０／８１５０Ｅとマイクロコントローラとの間の完璧なマッチングが得られる。また、ｄｉｍ―ｔｏ―ｏｆｆ（減光からオフへ）機能とプルダウントランジスタも備え、ｄｉｍ―ｔｏ―ｏｆｆモード中のＬＥＤの光度増加を回避している。

　同デバイスは高圧側内蔵スイッチを使い、最大１.５Ａまでを駆動。ＩＬＤ８１５０のＲＤＳ（ｏｎ）は２９０ｍΩと低く、９５％を超える効率を持つ高出力の設計が可能。１次側を突然の電流要求から守るソフトスタート機能と、最大出力電流を調整するシャント抵抗器も組み込まれている。出力電流は全ての負荷と入力電圧の下において定格３％の優れた精度（個々のユニット間のばらつき）を持つ。

　ＬＥＤドライバーＩＣは、ウエーブはんだ付けに対応したＤＳＯ―８ハウジングに収納。ＩＬＤ８１５０Ｅはエクスポーズドパッドを持つＤＳＯ―８パッケージを採用し、温度性能を高めている。

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