12.5Aの電線対基板用、挿入力を40%低減した高電流対応コネクタ

12.5Ａに対応する 「Micro―Fit+ （マイクロフィットプラス） コネクターシステム「

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、高電流対応コネクタの製品ラインアップを拡充する。同社は、１２.５Ａの高電流に対応し、かつ、挿入力を大幅に低減させた電線対基板用コネクタ「Ｍｉｃｒｏ―Ｆｉｔ＋（マイクロフィットプラス）コネクターシステム」を発表した。民生用から産業用、車載用までの幅広いアプリケーション向けに拡販を推進する。

　Ｍｉｃｒｏ―Ｆｉｔ＋コネクターシステムは、１２.５Ａの高電流に対応するとともに、同社従来品に比較して、よりスムーズな挿入を可能にした、３.００ミリピッチ電線対基板用コネクタ。

　同コネクタシステムは、設計の見直しを行うことで、既存の同社「Ｍｉｃｒｏ―Ｆｉｔ３.０」製品と比べて挿入力を約４０％低減しており、組み立て作業者の負荷軽減に大きく寄与する。最大定格電流がＭｉｃｒｏ―Ｆｉｔ３.０の８.５Ａから１２.５Ａに引き上げられているほか、インターフェイス各側面の接点に完全絶縁型端子を採用することでアーク放電を防止できるため、小型パッケージで高電流が求められる製品用途に適している。

　端子が正しい位置に設置されない限り閉じることができない「ターミナル位置固定（ＴＰＡ）機構」が取り入れられており、これによって端子の確実な位置決めを可能にするとともに、端子の抜け落ちを防止する。

　主な特徴は、完全絶縁型端子を採用し、潜在的なアーク放電や嵌合時の端子損傷を防止。完全分岐ハウジングによって、既存のヘッダーやプラグに対応した適切な嵌合方向を保証する。独自のキーイング設計で誤嵌合を防止。Ｖ―０難燃性およびグローワイヤ対応の樹脂を採用することで、電気要件に関する欧州規格に適合する。極数は、２極から２４極までの製品をラインアップしている。

　用途は、白モノ家電やゲーム機、プリンタ、スキャナなどの民生品用途をはじめ、ルーターやスイッチ、サーバー、ストレージなどのテレコム／ネットワーキング用途、診断装置や患者モニタリング機器などの医療機器用途、太陽電池などの再生エネルギー用途、ワイヤハーネス、車載デバイス、充電ステーションなどの自動車用と幅広い。

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