ディーゼルエンジンとガソリンエンジンなどの吸気圧測定に最適な絶対圧センサー

インフィニオンのXENSIV 絶対圧センサー「KP276」

　インフィニオンテクノロジーズはこのほど、Ｓｅｎｓｏｒ＋Ｔｅｓｔ見本市で新しいＸＥＮＳＩＶ絶対圧センサーシリーズのＫＰ２７６を展示した。

　このシリーズのセンサーは、自然吸気またはターボ（Ｔｕｒｂｏ　ＭＡＰ）型のディーゼルとガソリンエンジン、排気ガス循環装置の吸気圧（ＭＡＰ）を測定する用途に適している。同センサーは１０ｋＰａから４００ｋＰａまでの圧力範囲に対応し、極めて高度な精度を持ち、測定と通信を迅速に行う。

　ＭＡＰはエンジンに供給する空燃比の計算に使用される重要なパラメータの一つ。正確な測定によって燃焼効率が高められ、有害な排出を削減する。吸気圧データは排気ガス循環バルブの漏れや動作異常を診断するための計算にも使用される。

　耐用期間を通じて０.７７％の精度誤差（フルスケールスパン）を持つＸＥＮＳＩＶ　ＫＰ２７６は、同社の製品ポートフォリオの中で最も高精度なデジタルＴｕｒｂｏ　ＭＡＰセンサー。さらに精度を高めたバージョンの製品も計画を進めている。

　また、この後者のバージョンはＩＳＯ２６２６２に対応している。

　同シリーズのセンサーには、外付けＮＴＣセンサー一つ分の信号処理回路が組み込まれている。これにより、圧力と温度の両方の信号をただ一つのデジタルインターフェイスを通じて出力できる。このデバイスは、８４６μ秒の短いフレーム長と定格１０ミリ秒の短いＮＴＣ起動時間を持つ、ＳＥＮＴインターフェイスを備えている。これにより測定とデータ転送がさらに高速化されている。

　これらのセンサーは高信頼性ＳＭＤ―８パッケージに収められ、エンジン制御に伴う厳しい条件下での使用に適している。

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