電波プロダクトニュース



190604_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月4日 190604_01 ローム 半導体素子 半導体センサー 一般産業用

電池寿命が10年以上、Wi-SUN JUTAに対応した無線通信モジュール


ロームのWi-SUN JUTA
無線通信モジュール

 ロームは、東京ガスにガススマートメーター用などに供給している国際無線通信の新規格「Wi―SUN JUTA(ワイサン ジュタ)」対応の無線通信モジュールのサンプル出荷を6月から始める。

 同無線通信モジュールは単三電池2本で10年以上動作可能な超低消費電力動作や、無線干渉に強いのが特徴。全国のガス会社にガススマートメーター用に提案するほか、水道スマートメーターや見守り用途などの各種センサーを活用したIoTシステム向けにも拡販していく。

 同社は、Wi―SUNアライアンスメンバーとして、JUTA会員の東京ガスと共同でWi―SUN JUTA向けの製品開発を規格策定段階から進めてきた。

 東京ガスが2月からサービスを開始したスマホ・タブレット端末専用の「くらし見守りサービス」で使用している各センサーとホームゲートウエイ間の無線通信方式のWi―SUN JUTA規格準拠のF―RIT方式無線通信モジュールをロームが18年11月から量産供給中。19年5月に正式リリースされたWi−SUN JUTAの認証試験用の基準器に同無線通信モジュールが採用され、同規格のアライアンス認証も取得している。

 東京ガスでWi―SUN JUTAの開発に携わり、Wi―SUNアライアンスでJUTAワーキンググループ座長を務めた川田拓也氏は「Wi―SUN JUTAが電池駆動のアプリケーションに最適だったことから、くらし見守りサービスにローム製無線通信モジュールを採用した。同規格が正式リリースされ、ガススマートメーターやIoTサービスのネットワークがさらに広がることを期待している」とコメント。

 Wi―SUN JUTAは、ビーコンを周期的に送信、それ以外はスリープ状態の独自の間欠動作により電池駆動のスマートメーターなら10年以上の動作が可能。送信先のビーコンを受信するまで送信動作しないため無線干渉が起こりにくく通信成功率が落ちない。通信距離は1km×4ホップ。

 東京ガスに提供している無線通信モジュールは最大4ホップまでのマルチホップ通信でき、最大20台のメッシュネットワーク構築が可能。セキュリティ機能も内蔵した。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |