190328_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月28日 |
190328_01 |
ローム |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
一般産業用 |
産業用ロボット用世界最高EMIノイズ耐量のオペアンプ
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世界最高EMIノイズ耐量オペアンプ 「BA8290xシリーズ」 |
ロームは世界最高のノイズ耐量、出力電圧変動±1%以下を実現したオペアンプ(増幅器)を産業ロボット用に拡販する。ロボットアームの制御用モーターのコントローラに、ノイズの影響を受けずに高精度の制御信号を増幅して送り、産業ロボットの誤動作を防止できる。車載のパワートレイン系ECUやFA機器、医療機器向けなどとともにスマートファクトリー化で産業ロボットでの採用に弾みをつける。
ロームのオペアンプは外来ノイズの影響を受けないこと、ノイズを出さないことを特徴とし、車載、産機向けで採用が増えている。車載・産機向けオペアンプ/コンパレータ(比較器)の納入実績は年間2億個以上に上る。
産業ロボット用に拡販しているオペアンプは「BA8290xシリーズ」で、ノイズに強い独自のバイポーラプロセスを採用。全周波数帯域でノイズをカットできるフィルタ回路を内蔵している。電源ライン、グランドライン、素子の配置などを全面的に見直し、ノイズに強いチップレイアウトに変更して、全周波数帯域で出力電圧変動を±1%以下に抑えた。
これまでの一般的なオペアンプは、全周波数帯域の出力電圧変動が±3.5−10%だった。200MHzや400MHzなどの周波数帯で発生するノイズをオペアンプが微小なセンサー信号とともに増幅。マイコンやシステムの誤認識・誤動作の原因になるため、オペアンプの入出力部にノイズを除去するCRフィルタを付けている。
これに対しBA8290xシリーズはモーター、インバータ、スイッチング電源などから発生するノイズ成分をカット。CRフィルタがなくてもセンサー信号だけを増幅してマイコン、システムを正常に動作させることができる。ノイズ設計が容易で、セット設計工数、設計費用の削減が可能。また、従来の一般品で0.7mAだった消費電流を0.5mAに抑え、入力オフセット電圧も一般品の±7mVから±6mVにした。ユニバーサル品とパッケージ、ピン互換で置き換えが可能。
0.5MHzの周波数で2チャンネル、消費電流0.5mAの8ピンSOP品/8ピンMSOPパッケージ品(18年6月から量産)と、0.5MHzの4チャンネル、同0.7mAの14ピンSOP品/14ピンSSOP―Bパッケージ品(18年12月から量産)の4品種を取りそろえている。
電源電圧範囲3.0―36V。入力オフセット電圧±2mV(Typ)、±6mV(Max)。入力電圧範囲0―Vcc±1.5V、動作温度範囲−40―+125度。車載信頼性規格AEC―Q100に対応する。
より多くの信号を扱え、使用できるセンサーも増える高周波オペアンプの開発も進めている。10月に10MHzで2チャンネルの8ピンMSOP品、12月には4MHzで2チャンネルの8ピンSOP品/8ピンMSOP品の高速オペアンプをラインアップする予定。
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