1.25ミリピッチ基板対基板用フローティングコネクタ

１.２５ミリピッチ基板対基板用 フローティングコネクタ

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、１.２５ミリピッチ基板対基板用フローティングコネクタ「ＳｌｉｍＳｔａｃｋＦＳＲ１シリーズ」を発表した。広いフローティング幅を備えることで、組み立て工程を簡略化するとともに、スペースの節約に対応し、優れた信頼性を実現する。

　新製品は、基板にコネクタを実装する際に生じる縦横方向の誤差を吸収するフローティング機構が搭載された基板対基板用コネクタ。

　同フローティングコネクタは、左右方向および奥行き方向に±１.００ｍｍ、高さ方向に±０.５０ｍｍのフローティング量を持ち、コネクタが可動することで嵌合時の誤差やズレを吸収でき、基板の損傷や不具合を防止する。ＦＳＲ１シリーズの端子ピッチは１.２５ｍｍ、嵌合時のサイズは高さが４.２０ｍｍで極数は１０極。

　さらに、同コネクタはコネクタの接点にスプリング構造を採り入れることで、嵌合時の微小なしゅう動によって接点表面のめっきが摩耗し発生するフレッティング腐食を防止する。同構造の採用により、自動車業界で求められる耐振要求にも対応する。

　主な特徴は、フローティング機構を搭載しているため、ミスアライメント（芯ズレ）やブラインド嵌合時の組み立てが容易。コネクタの接点にスプリング構造を採用することで、フレッティング腐食を防止するとともに、自動車業界の耐振要求に適合。柔軟なフローティングフォースにより、組み立てと操作が容易。

　用途は、カラムスイッチやインフォテインメントなどの自動車用途をはじめ、家電製品、オフィス機器、産業用ＦＡ機器など。

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