3D磁界計測と異なる4つの計測が可能なホールセンサー

ＴＤＫミクロナスのホールセンサー 「ＨＡＬ３９ｘｙ」製品イメージ

　ＴＤＫの子会社で磁気センサー、組み込みモーター・コントローラメーカーであるＴＤＫミクロナスは、ホールセンサーの製品ラインアップを拡充した。多軸磁界を計測するホールセンサー「ＨＡＬシリーズ」に外乱磁界補正と柔軟性の高いアーキテクチャを備えた「ＨＡＬ３９ｘｙ」を追加。１９年第１四半期からサンプル供給を開始する。

　ＨＡＬ３９ｘｙは、今日の自動車／産業機器向けの要件を満たし、直線位置検出、３６０度回転角度検出、磁場振幅勾配を含む外乱磁界補正を施した１８０度角度検出、そしてＸ軸、Ｙ軸、Ｚ軸を使用した３Ｄ磁界計測と、異なる四つの計測を一つのデバイスで実現する。

　これは特許を取得した３Ｄ　ＨＡＬピクセル・セルにより実現。磁界を正確に計測する一方、干渉する磁界には反応しない。この独自のコンセプトは、ホール素子アレイをベースにしている。それぞれの計測モードで異なるホール素子の組み合わせを使用するため、いずれの計測も最高の精度を実現。高度な柔軟性を持つＨＡＬセンサーにより設計者は、計測タスクに最適な外乱磁界補正の方法を選択することが可能。

幅広い用途

　同センサーは、一つのデバイスで四つの計測を実現する市場で唯一のソリューションを提供。複数のハードウエアの代わりに一つのデバイスを評価するだけであり、これは顧客にとって大きな利点。様々なバルブやアクチュエータ、セレクタやギア・シフター、ペダル位置検出、トランスミッション・システムの位置検出、ステアリング角度検出、シャーシ位置検出など、幅広い用途に最適。

　柔軟性の高いアーキテクチャのため、ＨＡＬ３９ｘｙ製品ファミリは、様々なコンフィギュレーションを実現する。これは強力なＤＳＰと組み込みマイクロコントローラによるもの。

　ＨＡＬ３９ｘｙの革新的なアーキテクチャは、ユーザーが迅速なプロトタイピング技術を用いて、新しいソリューションを容易に開発することを可能にする。

　また、ＳＥＮＴやＰＳＩ５などのインターフェイス規格に、すぐに簡単に変更することも可能。

　冗長性を備えたデュアル・ダイ・センサーやキャパシタ内蔵センサーは現在開発中。

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