最大10キロの伝送が可能な12G-SDI信号に対応した光メディアコンバーター

光メディアコンバータ 「ＶＰ−１００４シリーズ」

　七星科学研究所の開発センターはこのほど、４Ｋ映像用の次世代規格１２Ｇ−ＳＤＩ信号に対応した光メディアコンバータ「ＶＰ―１００４シリーズ」を開発した。

　１２Ｇ―ＳＤＩ信号は、従来４本の同軸ケーブルを使用していた４Ｋ映像を同軸１本で伝送を可能とする規格。一方で、伝送速度が１２Ｇｂｐｓと非常に高速であるため、伝送距離が短くノイズにも弱く、カメラ機材などの長距離伝送の実現が課題とされていた。

　同社では、これまでセキュリティ業界や放送業界向けに、フルハイビジョン映像用、４Ｋ映像用など、低コストで長距離伝送を可能とする光メディアコンバータを開発してきた。今回、放送機器市場強化製品として、１２Ｇ―ＳＤＩ信号を最大１０�`�bの延長が可能な光通信装置「ＶＰ―１００４シリーズ」を新たに開発した。

　同製品は、１芯シングルモード光ファイバを使用して、最大１０�`�bまでの１２Ｇ―ＳＤＩ電気信号の延長が可能。動作可能温度範囲は−１０―＋６０度。送信機と受信機の組み合わせで使用する。パソロジカルテストパターンに対応のほか、マルチレート、マルチフォーマット（１２Ｇ−ＳＤＩ、３Ｇ―ＳＤＩ、ＨＤ―ＳＤＩ、ＳＤ―ＳＤＩ）に対応する。

　販売価格は未定。来年１月の発売を予定。

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