181010_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月10日 |
181010_01 |
NECと日本航空電子 |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
自動車機器用 |
幅広い通信方式に適用可能、世界最小クラスの高性能アンテナ
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NECと日本航空電子のメタマテリアルを活用した 世界最小クラスの高性能アンテナ [引用:日本電気株式会社] |
NECと日本航空電子工業は9日、無線通信機器に幅広く搭載可能な、世界最小クラスの高性能アンテナを共同で開発したと発表した。NECの超小型マイクロSR(スプリットリング)アンテナ技術と、日本航空電子工業の精密加工技術を融合することで、取り扱い性の向上やさらなる高性能化を実現した。
高性能で自由度高い
新開発したのは、無線通信機器内部の基板表面に実装可能な超小型アンテナ。高い送受信性能を持つとともにアンテナ実装場所の自由度も高く、Wi―Fi、ブルートゥース、V2X、LPWAなど幅広い通信方式に適用可能。携帯通信機器や車載機器、ネットワーク家電など、小型・多様化の進む無線通信機器での活用が期待できる。
NECはこれまで、人工材料メタマテリアルの構成要素の一種である、独自のスプリットリング共振器をアンテナ素子として採用した超小型マイクロSRアンテナを提供してきた。今回、日本航空電子工業が最先端コネクタ製品のモノづくりにおいて培った精密加工技術を融合することで、表面実装部品タイプのアンテナを共同開発し、取り扱いを容易にするとともに、さらなる高性能化を実現した。
様々な機器からデータを収集・分析し、新しい価値を生み出すIoTの活用が本格化するなかで、今回開発した超小型アンテナは汎用性が高く、幅広い無線機器やIoTモジュールへの適用が期待されている。両社は今後、事業化を目指し、同アンテナの開発や実証実験を進めていく。
新開発のアンテナの特徴は、精密加工技術により、高いアンテナ放射効率を持つ世界最小レベルの小型アンテナ部品化を実現した。日本航空電子工業の高精度板金プレス加工技術により、微細で複雑なSR構造の形成を実現。これにより、マイクロSRアンテナの部品化を可能にするとともに、90%以上の極めて高いアンテナ放射効率(アンテナ性能)を実現した。これにより、従来の小型チップアンテナに対して、30%以上の通信エリア拡大を可能とした。
従来の小型チップアンテナは、アンテナ性能を引き出すためには基板のコーナー付近に配置する必要があったが、新開発のアンテナは、独自のSR共振器を用いるため、基板のコーナー以外の場所にも置くことが可能となり、実装場所の自由度が向上した。
製品サイズは、2.4GHz帯タイプが11.5×6.9ミリメートル、5.9GHz帯タイプが6.7×3.8ミリメートル。
今回開発のアンテナは日本航空電子工業が、今月16日に開幕する「CEATEC JAPAN2018」(千葉・幕張メッセ)の展示ブースで、試作品を展示する。
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