ガラス両面にXYセンサーを形成している車載用静電容量方式タッチパネル

SMKの静電容量式 タッチパネル「CapDuo Touch-2」 [引用:SMK株式会社]

　ＳＭＫは車載用静電容量方式タッチパネルの製品ラインアップを拡充する。同社は２４日、両面ＩＴＯガラスセンサーを使用した静電容量方式タッチパネル「ＣａｐＤｕｏ　Ｔｏｕｃｈ」のセンサーパターンを改良し、防滴・厚手カバーパネルへの対応が可能な「ＣａｐＤｕｏ　Ｔｏｕｃｈ―２」を開発し、受注活動を開始したと発表した。

　ＣａｐＤｕｏ　Ｔｏｕｃｈ―２は、センサーパターンを改良することで、自己容量方式／相互容量方式のハイブリッド検知を実現し、防滴、グローブ入力や、昨今ニーズが増えている厚手の成型カバーパネルを付けた状態での入力にも対応可能とした製品。

　ＣａｐＤｕｏ　Ｔｏｕｃｈシリーズは、ガラスの両面にＸＹセンサーをそれぞれ形成するガラス１枚構成を特徴としており、ガラス２枚構成の「Ｇ１Ｇセンサー」と比較して、ガラスの貼り合わせ用ＯＣＴ（透明光学粘着フィルム）が不要なため、狭額縁化、薄型化、軽量化、材料費削減に貢献する。

　ガラス１枚構成に加え、ブリッジレス構造も従来品から踏襲しているため、良好な見栄えを実現し、同製品を搭載するセットの機能向上に引き続き貢献する。

　用途は、車載インフォテインメント機器（ＩＶＩ、ディスプレイオーディオ、カーナビなど）や車載用センターコンソール。

　主な特徴は、センサーパターンの改良により、防滴対応や厚手のカバーパネルへの対応を実現。１枚ガラスの両面にセンサー（ＩＴＯ）を成膜したことにより、部品点数を削減し、薄型・軽量化に貢献する。

見栄えも良く

　ブリッジレスにより良好な見栄えを実現。販売開始時期は１１月。生産能力は月産１０万個。

　主な仕様は、読み取り方式は静電容量方式（自己容量方式／相互容量方式）。入力方式は指入力。入力荷重は０Ｎ。使用温度範囲−３０―＋８５度。保存温度範囲−４０―＋９５度。透過率は９０％以上（光学フィルム貼り合わせ時）。反射率は１０％以下（同）。