3225サイズで業界最高レベル57fsの低位相ジッタを実現した差動出力水晶発振器

日本電波の業界最高レベルの 低位相ジッタ3225サイズ 差動出力水晶発振器 [引用:日本電波工業株式会社]

　日本電波工業は、３２２５サイズ（厚さ１ミリメートル）で業界最高レベル５７ｆｓの低位相ジッタを実現した差動出力水晶発振器を開発し、サンプル出荷を開始した。

　５Ｇ／ＬＴＥなどのモバイル高速通信やＳＯＮＥＴ／ＳＤＨ、１０Ｇビット ／Ｅｔｈｅｒｎｅｔ、ＳＡＴＡ、ＰＣＩ―Ｅｘｐｒｅｓｓといったシリアル通信で、高速化と大容量化における通信性能向上のために、低ジッタ基準クロックのニーズが一段と高まっている。

　これらのニーズに応えるため、同社は長年培ったフォトリソグラフィ技術を用いて高周波（１００Ｍ―１７０ＭＨｚ）の基本波水晶振動子を開発するとともに、新たに低ノイズ設計された差動発振用ＩＣを採用することでフロア雑音１６２ｄＢｃ／Ｈｚを実現し、位相ジッタ５７ｆｓのＬＶＤＳ差動出力水晶発振器を実現した。

　引き続き、この技術を用いて、ほかの差動出力方式であるＰＥＣＬ出力、ＨＣＳＬ出力にも順次展開し、製品ラインアップを充実させていく予定。