180521_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月21日 |
180521_01 |
SMK |
半導体複合部品 |
機能モジュール |
移動体通信機器用 |
Sigfoxに対応したLPWAモジュール
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SMKのSigfox RFモジュール [引用:SMK株式会社] |
SMKはLPWA(ロー・パワー・ワイド・エリア)モジュールの製品ラインアップ拡充を加速させている。Sigfox RFモジュール「WF923シリーズ」をいち早く開発し、Sigfoxのモジュール認証を取得したのに続き、Sigfoxゲートウエイ対応モジュール、小型ダウンリンク対応Sigfoxモジュールなどをリリースした。LoRa(ローラ)WANやIP500に対応したモジュールも開発中で、今月以降、LoRaWAN対応の小型モジュールのサンプル供給開始を予定する。
同社は開発センターで、無線通信モジュールの新製品開発や製品ラインアップ拡充に力を入れている。「無線通信モジュールのなかでもLPWAを注力分野と捉え、技術開発を強化している。LPWAモジュール開発では、現在はSigfox対応モジュールを中心に製品ラインアップ拡張に努めている。LoRaWANやIP500規格に対しても、モジュールベースの製品開発を進めている」(宮澤勇二・開発センター事業推進部長兼技術開発部長)。
Sigfoxモジュールでは、日本で初めてSigfoxのモジュール認証を取得したWF923シリーズを16年にリリースしたのをはじめ、17年には、エンドデバイスとSigfox基地局間の中継機能を有するゲートウエイ対応モジュール「WF923Gシリーズ」、ダウンリンク通信に対応する小型モジュール「WF931シリーズ」を相次いでリリースした。
現在は、これらの各種Sigfoxモジュールの評価キットを活用したサンプル活動を積極的に進めており、「18年度下期くらいからのSigfoxモジュールの本格量産化を目指している」(宮澤部長)。
【中継機能を追加】
WF923Gは、Sigfox RFモジュール「WF923」に920MHz帯独自方式のロングレンジ通信機能およびSigfox通信を中継する機能を追加した製品。Sigfox通信では、屋内でも通信できるよう基地局が設置されているが、ビルの中心部や地下など基地局へ直接電波の届きにくい場所では、同通信サービスの利用が困難になる。WF923Gの中継機能を利用することで、これらの場所でもSigfox通信が可能になる。
WF931シリーズは、Sigfoxアップリンクおよびダウンリンク通信に対応した外付けアンテナ、表面実装タイプの小型モジュール。同モジュールを用いることで、従来のアップリンク通信のみ対応のモジュールではできなかったダウンリンク通信を利用したIoT機器の設定変更、再起動、状態確認などが可能になる。昨年10月に改正された電波法施行規則に適合した指定周波数帯幅内で周波数ホッピング範囲を拡大しているため、耐干渉性が向上している。「今後も顧客のいろいろな要望に応えていけるよう、モジュールのレパートリを広げていく」(宮澤部長)。
【IP500対応品】
LoRaWAN対応モジュールも、特徴ある製品の開発を推進中。920MHz/2.4GHzデュアルバンド対応のIP500規格に対応したモジュール開発も進めている。
同社のLPWAモジュール事業の強みは、モジュール用のソフトウエアを社内で開発しているため、顧客の要望に柔軟に対応可能。加えて、FC(ファンクショナル・コンポーネンツ)事業部と連携することで、ユニット品の提案も可能となっている。
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