180417_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月17日 |
180417_02 |
ローム |
半導体素子 |
ディスクリート |
一般産業用 |
低導通損失と高速スイッチングを両立した650V耐圧IGBT
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業界トップクラスの高効率と ソフトスイッチングを両立した 650V耐圧IGBT 「RGTV/RGWシリーズ」 [引用:ローム株式会社] |
ロームはソフトスイッチング性能を保持しつつ、業界トップクラスの低導通損失と高速スイッチングを両立させた650V耐圧のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)を開発した。
IGBT単体タイプとファストリカバリダイオード(FRD)内蔵タイプの短絡耐量保持版「RGTVシリーズ」、高速スイッチング版「RGWシリーズ」の2シリーズ(パッケージはTO―247N、TO―3PFMで供給可能)21品種を取りそろえる。
無停電電源装置(UPS)、溶接機、太陽光発電システム用パワーコンディショナなどの産業機器のほか、エアコン、IH炊飯器などのインバータ、コンバータの電力変換用に12月から月産能力10万個で量産を開始する。生産は前工程がグループ会社ラピスセミコンダクタ宮崎(宮崎市)、後工程がローム・インテグレイテッド・システムズ(タイランド)。サンプル価格は400円(税別)/個から。
ロームはIGBTでは後発。太陽光発電システム用パワーコンディショナ、電動工具、自動車のエンジン点火装置、電動コンプレッサ、カーヒーターなどで市場を開拓してきたが、新開発のIGBTを市場投入し、産業機器を中心に一気にシェアアップを図る。
新開発のIGBTは、同社従来品に比べNマイナスサブストレート厚を15%薄くした薄ウエハーを採用。高電圧を分散できるチップ外周構造を工夫。従来のフィールドストップ構造との最適化を図った。また、ゲートピッチを同社従来品の約半分にしたトレンチゲート微細化技術を採用。トレードオフ関係の低導通損失と高速スイッチング特性を、業界トップクラスの性能で両立させた。
インターリーブPFC回路に使用した場合、同社従来品に比べ軽負荷時に1.2%、重負荷時に0.3%の高効率化を達成。機器の低消費電力化に貢献できる。オン/オフのスイッチング時に発生する電圧の規定値超(オーバーシュート)も50%低減。オーバーシュート対策用部品の外付けゲート抵抗やスナバ回路などを削減し、設計負荷を軽減できる。
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