一つのカメラ設計で異なるピクセル機能をサポートするX-Class　CMOSイメージセンサー

オン・セミコンの 「X-Classイメージセンサ・プラットフォーム」 [引用:オン・セミコンダクター株式会社]

　オン・セミコンダクターは、一つのカメラ設計で、複数の製品の解像度だけでなく異なるピクセル機能をサポートできる「Ｘ−Ｃｌａｓｓイメージセンサ・プラットフォーム」を発表した。その最初のデバイスは１２ＭピクセルＸＧＳ　１２０００と４Ｋ／ＵＨＤ解像度　ＸＧＳ　８０００イメージセンサーで、マシンビジョン、高度道路交通システム（ＩＴＳ）、放送イメージングなどのアプリケーションで、高性能のイメージング能力を実現する。

　両デバイスのサンプル出荷開始は１８年第２四半期、量産出荷は同第３四半期を予定している。いずれのデバイスもモノクロおよびカラー構成で、１６３ピンのＬＧＡパッケージで提供される。

　最初のデバイスであるＸＧＳ　１２０００とＸＧＳ　８０００は、優れたイメージング性能、高い画像均一性、低ノイズを特徴とする先進の３.２マイクロメートルグローバルシャッタＣＭＯＳピクセルを実現した、このプラットフォームで展開される最初のピクセル・アーキテクチャを使用。ＸＧＳ　１２０００は１インチ光学フォーマットで１２Ｍピクセル（４０９６×３０７２ピクセル）解像度を実現し、最新のマシンビジョンや検査アプリケーションに必要なイメージングのディテールと性能を実現する。二種類のスピードグレードの提供を予定しており、一つは、フル解像度で最大毎秒９０フレーム（ｆｐｓ）を実現することで１０ＧｉｇＥインターフェイスをフルに活用するデバイス。もう一つは、フル解像度で２７ｆｐｓのスピードで、ＵＳＢ３.０コンピュータ・インターフェイスで利用できる帯域幅に対応する廉価版。

　ＸＧＳ　８０００は１／１.１インチ光学フォーマットで４Ｋ／ＵＨＤ（４０９６×２１６０ピクセル）の解像度を提供。２種類のスピードグレードを予定しており（１３０ｆｐｓおよび７５ｆｐｓ）、放送アプリケーションに最適。

　同社は、この新しいイメージセンサーを組み込んだ新しいカメラ設計の開発を支援するために、静止画および動画の捕捉、対象領域の読み出しを含む、完全なデバイス評価をサポートする評価キットも提供している。

　同プラットフォームは、同じイメージセンサー・フレーム内で複数のＣＭＯＳピクセル・アーキテクチャをサポートすることにより、カメラ設計に新たな次元をもたらす。これにより、一つのカメラ設計で、複数の製品解像度だけでなく、異なるピクセル機能をサポートできる。