心電計など医療用機器向けコネクタ、「感電防止機構付Dサブシリーズピンコンタクトタイプコネクタ」

航空電子の医療機器向け 「感電防止機構付き Dサブシリーズ ピンコンタクトタイプコネクタ」 [引用:日本航空電子工業株式会社]

　日本航空電子工業は医療用機器向けコネクタの製品ラインアップを拡充する。同社は心電計などの医療用機器向けに、「感電防止機構付きＤサブシリーズ　ピンコンタクトタイプコネクタ」を開発、販売開始した。医療用機器向け安全規格の「ＩＥＣ６０６０１―１　２０１２」に対応している。

　同社は、長年各種電子機器で使用されている高信頼型コネクタの代表的な製品であるＤサブ（Ｄ　ｓｕｂ）シリーズを販売してきたが、今回、心電計をはじめとする医療用機器（クラス�T、�U該当製品）向けに、感電防止機構付きＤサブシリーズを開発した。

　心電計の患者リード線と心電計本体の接続にはコネクタが用いられているが、医療用機器向け安全規格である「ＩＥＣ６０６０１―１　２０１２」（８.５.２.３）から患者の感電に関する安全規定が追加されている。今回の新製品は、ピンコンタクト先端に樹脂の絶縁体を設けることで同規格に対応した感電防止機構を実現した。ピンコンタクトは同社考案の独自構造を採用しており、特許出願済み。

　同製品は、同社Ｄサブソケットコンタクトタイプとの互換性を有し、また、業界で実績のある同社Ｄサブシリーズと同等の電気特性を確保しているため、安心して使用できる。

　特徴は、ＩＥＣ６０６０１―１　２０１２　（８.５.２.３）対応。ピンコンタクト先端に樹脂の絶縁体を付け感電防止構造を実現（特許出願済み）。先端インシュレータ押し当て強度１０Ｎ以下。同社Ｄサブシリーズのピンコンタクトタイプと有効接触長含めて同形状であり、既存Ｄサブと同等の電気特性を確保している。同社Ｄサブシリーズのソケットコンタクトタイプとの互換性有り。適用市場は、医療用機器（クラス�T／�U該当製品）。同製品は、同社Ｄサブシリーズ「ＤＡ―１５ＰＦ―Ｎ」の感電防止タイプ。

　一般仕様は、極数は１５極。接触抵抗４.０ｍΩ以下（初期）、８.０ｍΩ以下（試験後）。耐電圧ＡＣ５００Ｖｒｍｓ　１分間。定格電流５Ａ／本。絶縁抵抗５千ＭΩ以上。挿抜寿命５００回。使用温度−５５度―＋１０５度。

第３の柱に位置付け