電波プロダクトニュース



180314_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月14日 180314_01 TDK 受動部品 インダクタ・トランス 自動車機器用

従来品比、体積・実装面積が30%減少した車載用小型トランスポンダコイル「TPLC553030」


TDKのTPMS用
小型トランスポンダコイル
「TPLC553030」

[引用:TDK株式会社]

 TDKはこのたび、車載用小型トランスポンダコイル「TPLC553030」を開発した。従来品と比べ体積比、実装面積比で30%の小型化を実現するとともに、高い特性を維持。今月から国内工場で月産30万個の量産を開始する。

 同製品は自動車のTPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)で使用される低周波帯用のアンテナコイルとして使用される。自動車の燃費向上に貢献するためTPMSの小型・軽量化が求められるなか、実装されるトランスポンダコイルもさらなる小型化ニーズが高まっている。

 同製品の外形寸法は長さ5.5×幅3.0×高さ3.0ミリメートル。従来の長さ寸法11ミリメートルから8ミリメートルへと市場ニーズが小型形状に移行するなか、同製品は長さ寸法5.5ミリメートルの小型化を実現した。

 さらにこれまで課題とされてきた小型化による感度の低下を克服するため、コイルを覆うケースの構造を改良。従来はコイル全体を樹脂ケースで覆っていた構造をコイル上部のみをケースで覆う構造に変え、コア材であるフェライトの体積を最大化することで感度を高めた。

感度が30%向上

 これにより、長さ寸法5.5ミリメートルでありながら24.73mV/μTの高感度を実現した。従来品と比較して感度は約30%向上した。

 使用温度範囲は−40―+125度CでAEC―Q200に準拠。金属端子を使用し、巻線にも高耐熱皮膜ワイヤを使用するなどし、車載での使用要求を満たしている。

 TPMSは欧米を中心に装着義務が法制化され、世界的に需要が高まっている。それに伴い小型・軽量化のニーズはさらに高まるとみられ、トランスポンダコイルの小型化も進む。同社は小型化と特性向上を両立した製品開発を進め、市場ニーズへの対応を進めていく。


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