180313_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月13日 |
180313_01 |
ローム |
半導体集積回路 |
専用IC |
デジタル情報家電用 |
業界初、ハイレゾ音源再生に最適な電源IC
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ロームが開発した 高音質オーディオ用電源IC [引用:ローム株式会社] |
ロームはハイレゾリューション音源の再生に適した業界初の高音質オーディオ用途に特化した電源ICを開発した。
Hi−Fiオーディオ、ホームオーディオ、ポータブルオーディオ、ワイヤレススピーカなど高音質が必要となるオーディオ機器向けに6月から量産を開始する。
従来の電源ICの3端子汎用レギュレータでは響きがなく、弦楽器も金属的で耳に突き刺さり、長時間聴いていると疲れを感じていたが、新電源ICは弦楽器の艶や響きを表現でき、心地よい音に聴こえる。
1月からサンプル出荷(サンプル価格2千円税別/個)を始め、欧州の高級オーディオメーカーで19年モデルへの採用が決定。日本の高級オーディオメーカーでも採用検討に入っている。既に販売している「ハイレゾ対応アナログサウンドプロセッサ」と、マイコン、メディアデコーダ、デジタルサウンドプロセッサをワンチップ化した「オーディオSoC」とともにハイレゾ対応ICシリーズとして拡販していく。
新開発の高音質オーディオ用電源ICは、3.3V低電圧で動作するデジタルサウンドプロセッサやD/Aコンバータなどのデジタルデバイスに適した「BD37201NUX」、高電圧、正負の両電源で動作する電流―電圧変換アンプやアナログサウンドプロセッサのアナログデバイスに適した「BD37210MUV(正電源)」「BD37215MUV(負電源)」の3品種。
広帯域で高速応答が可能なエラーアンプ回路を正電源、負電源に搭載。入力電圧や出力電流の変動による出力電圧への影響を最小化し、出力電圧を安定化させた。これにより従来の電源ICの3端子汎用レギュレータに比べ、電源電圧変動除去比で正電源、負電源の両電源の特性差を約80分の1以下に抑え、低域から中域の特性を約30デシベル改善。正電源、負電源の入力過渡変動でも両電源の特性差を約340分の1に低減。正電源の出力変動量を約8分の1に、負電源の出力変動量は約70分の1に向上させた。出力負荷過渡変動も出力変動量を正電源で約11分の1、負電源でも5分の1に向上した。
ICの内部回路から発生するノイズも低ノイズアーキテクチャを採用し、3端子汎用レギュレータの約50分の1の4.6μVmsと業界最小クラスに抑えた。正電源、負電源を同一回路構成、同一ピン配置にして特性を対象化、音像の定位を明確にして音空間に広がりを持たせた。
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