電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
2月20日 180220_01 ローム 半導体素子 光半導体 自動車機器用

業界初、完全銀レス化で耐硫化性が大幅向上した車載エクステリア用LED


業界初の完全銀レス高光度赤色LED
(自動車ストップランプ用)

[引用:ローム株式会社]

 ロームは自動車の車外用(車載エクステリア用)LEDに本格参入する。

 まず、業界初の完全銀レス化で耐硫化性を大幅に向上させ、光度が10年以上落ちない自動車ストップランプ用高光度赤色LEDを2月にサンプル出荷する。19年4月からまず国内の自動車メーカー向けに量産を始める。

 今回の赤色LEDに用いた完全銀レス化技術を高光度黄色LEDにも採用。車載エクステリア用LEDの第2弾として、耐硫化性に優れた自動車の方向指示器用に供給する予定。既にトップシェアグループ入りしている自動車のインパネ、オーディオ、エアコンなどの車載インテリア用LEDに続いて、業界初の完全銀レス化LEDで車載エクステリア用でも高シェアの獲得を目指す。

 ロームは16年にLED照明関連事業を譲渡、照明用LEDから撤退。車載用、産業機器用などの高信頼性LEDや家電製品、ウエアラブル機器、計測機器などの小型LEDに軸足を移し、LED事業を拡大している。今回の完全銀レスの自動車ストップランプ用高光度赤色LEDは、車載用高信頼性LEDの製品ラインアップの一環。

 新製品の自動車用ストップランプ用高光度赤色LEDはサイズ3.5×2.8×1.9ミリメートルの4端子品で光度4.5─9.0カンデラ(順方向電流140mA)。LED素子のダイボンディング接着剤を銀ペーストから金スズに、銅フレームのめっきを銀めっきから金パラジウムめっきにして業界初の赤色LEDの完全銀レス化を実現した。銀レス化による光の反射率の低下もフレームめっきの金パラジウムの配合を工夫して抑え、銀めっきとほとんど変わらない反射率を確保した。ダイボンディングもアンカー効果で接着する銀ペーストより金スズは共晶によるフレーム材料との金属結合のため接着強度がある。使用量も金スズはLED素子の真下に塗るだけで接着強度が得られ、銀ペーストの約3分の1で済む。

 硫化水素8ppmの試験環境下で10日間使用した時の光度残存率比較でも銀めっきフレーム・銀ペーストを用いた従来品は1サイクル(24時間)後70%、10サイクル後60%に低下。金パラジウムめっき、銀ペースト品と比べても銀ペースト周りが黒変するのに対し、今回の完全銀レス品は10サイクル後もほぼ100%の光度残存率を維持した。


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