電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月23日 180123_02 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 自動車機器用

小型、低抵抗化した大電流対応のSMDアモルファスチョークコイル


SMDアモルファスチョークコイル

 日本ケミコンは小型、低抵抗化した大電流対応のSMDアモルファスチョークコイルを開発した。巻線レスの新構造を採用したリードタイプのアモルファスコイル「SMシリーズ」の技術を応用したもの。車載分野でもSMD化ニーズに対応して開発したもので、近くサンプル出荷を開始する。

 同社は以前からメタル系アモルファス材を用いたコイルを各種電子機器の電源向けに供給してきた。自動車、産業機器分野で実績を伸ばしている。

 特に自動車分野では大電流化、機電一体化に伴う高温度使用環境による高信頼性化への要求が高まっている。15年から販売している「SMシリーズ」は、コア材として高透磁率、高磁束密度のメタル系アモルファスを採用。コア形状は中空形成した円筒型。構造は2個のコアの中空に2本のリード線の役割をする銅線を通し、樹脂外装した2T(ターン)コイル。

 構造設計によるコア―リード線間の絶縁構造、リード線の組み合わせと接合方法などを確立。さらに自社で加工したアモルファスコアを使用するため、対応範囲内で要求するインダクタンス性能、製品サイズに対応が可能。

 従来の一般的なリングコアのトロイダル巻線コイルは、皮膜銅線の巻数を多くして要求するインダクタンスを満足していたが、皮膜銅線長が長くなることから高抵抗、皮膜銅線間のショートによる特性劣化の要因となっていた。

 巻線レスで低抵抗化し、大電流対応を実現したほか、要求インダクタンスが容易に設計できるようになった。

 SMシリーズは、車載向けとして評価段階にあったが、欧州の自動車での採用が始まった。同時にSMD化のニーズが高まったことを踏まえて、今回SMDタイプを開発したもの。

 SMDアモルファスチョークコイルは、基本的にリードタイプSMシリーズの構造を適用している。そのため、直流抵抗が小さく低損失、温度上昇が少ない、電圧降下が少なく高出力が可能、高温度対応、巻線レス構造による巻線間ショートがない――といった共通の特徴がある。

 インダクタンスは30Aで、0.3―0.8μH。直流抵抗は0.8―1.2mΩ。サイズは10.5×11―10.5ミリ×23ミリメートル、高さ10.3ミリメートル。


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