電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月23日 180123_03 ローム ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 デジタル情報家電用

NanoEnergy技術を用いた世界最小電流180nA、MOSFET内蔵降圧DC/DCコンバータ


[引用:ローム株式会社]

 ロームは回路設計、レイアウト、プロセスの三つの先端アナログ技術を持つ垂直統合型生産体制を生かし、独自開発した「Nano Energy」技術を用いて180nAの世界最小消費電流を実現したMOSFET内蔵降圧DC/DCコンバータを開発した。既にサンプル出荷を開始、3月から月産能力100万個で量産に入る。サンプル価格300円/個。

 スマートウオッチ、ヘルスリストバンドのウエアラブル機器やIoT機器、耳装着型イヤホンなどのヒアラブル機器、AIスピーカといった、コイン電池駆動の電子機器の10年駆動を可能にした。消費電流1μA未満の電源IC市場で、新開発の超低消費電流技術Nano Energyを用いたDC/DCコンバータやリチウムイオン電池充電機能、リアルタイムクロックなどを備えたパワーマネジメントIC(PMIC)を市場投入し、2、3年以内に同電源IC市場で30%のシェアを獲得、トップシェアを目指す。

 今回開発したDC/DCコンバータは、無負荷時(アプリケーションスタンバイ時)の電池駆動時間を従来品に比べ1.4倍延ばせる。出力電流10μ─500mAの業界でも最も広い電流範囲で90%以上の高電力変換効率を実現した。これまでの一般品の電力変換効率は100μ─300mAで90%前後だった。

 常に駆動している回路を削減。制御監視回路に新回路を組み込み、消費電流を抑えると応答速度が遅くなるというトレードオフを解決。面積当たりの高効率抵抗を作り込み、抵抗を上げ消費電流を下げてもノイズに強くした。0.35マイクロメートルBiCDMOSプロセスによる基準電圧プラス制御監視回路の消費電流を大幅に低減。180nAの世界最小消費電流を実現した。1.76×1.56×0.57ミリメートルCSPパッケージで供給する。


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