高電圧50V出力に対応した8分の1ブリックサイズ絶縁型DC-DCパワーモジュール「FPER48T05006」

FDKの高電圧50V出力に対応した 絶縁タイプDC-DCパワーモジュール 「FPER48T05006」 [引用:FDK株式会社]

　ＦＤＫは高電圧５０Ｖ出力に対応した８分の１ブリックサイズ（５８.４×２２.９ミリメートル）の絶縁型ＤＣ―ＤＣパワーモジュール「ＦＰＥＲ４８Ｔ０５００６」を開発し、サンプル出荷を開始した。

　通信機器の大容量化と機器本体の小型化に伴い、高電圧５０Ｖをより小型なサイズで高電力を出力できるパワーモジュールが求められている。さらに、機器本体の消費電力低減のため、高効率化も同時に要求されている。

　同社は、こうした技術動向に対応するため、絶縁型ＤＣ―ＤＣパワーモジュールの「ＦＰＥＤシリーズ」で開発したデジタル制御技術と、長年培った高効率回路、高密度実装技術を駆使し５０Ｖ出力３００Ｗに対応した絶縁型パワーモジュールを８分の１ブリックサイズで実現した。

　新製品は９５％の高い変換効率を実現することにより８分の１ブリックサイズで３６―７５Ｖの入力電圧から５０Ｖ安定化３００Ｗ出力を実現。同時に開発した「ＦＰＥＲ４８Ｔ０２５１２」３００Ｗモデルの１２.５―３０Ｖ出力と、既に製品化している「ＦＰＥＤ４８Ｔ０１２３８」４５０Ｗモデルの６―１３.２Ｖ出力と組み合わせることで、６―６０Ｖまでの幅広い出力電圧をカバーすることが可能であり、ユーザーの機器本体の小型化やモジュールの共通化に貢献する。

　さらに、新製品は高電圧３０―５０Ｖを使用する携帯無線基地局のＲＲＨ装置に要求される変化量の大きい急峻な負荷変動にも対応していることから、ＲＲＨや半導体検査装置などの用途に最適。

　また、高温環境下においても高性能・高効率を維持する特徴を有することから、高信頼性を要求される各種産業用機器、通信機器、情報機器、バッテリバックアップ機器など、幅広いアプリケーションに使用できる。

　過電流保護、過電圧保護、過熱保護、リモートＯＮ／ＯＦＦ、出力電圧可変機能内蔵。