三相交流入力用ノイズフィルタ、電流拡充6モデル「FSBシリーズ」

コーセルのノイズフィルタ 「FSBシリーズ」 [引用:コーセル株式会社]

　コーセルはモータードライブシステム向けに、三相交流入力用ノイズフィルタ「ＦＳＢシリーズ」の電流拡充６モデルを開発し、販売を開始した。

　３年後に年間２億円の販売を見込む。価格は３万７千―１３万６千円。

　産業用モーターにおけるモータードライブシステムの役割は、ますます重要となっている。

　さらに高精度、高機能を要求される産業機器は、モーターの多軸化などでモータードライブシステムが増加傾向となり、周辺の電子機器に与える電気ノイズも増加するため、ＥＭＣ（電磁環境両立性）規格を満足するための高減衰ノイズフィルタの要求が強まっている。

　モータードライブシステムの電気ノイズに対して、高減衰ノイズフィルタを実装したいという市場要求に応えるため、既に販売しているモータードライブシステム向け２段型ノイズフィルタ「ＦＳＢシリーズ」（定格電流１０／２０／３０Ａ）の３モデルに電流拡充モデルとして、４０／５０／６０／８０／１００／１５０Ａの６モデルを新たに追加した。

　サイズは９０×１２５×２９０ミリ―１００×２１０×４００ミリメートル。

　新製品は、モータードライブシステム向け設計ＩＥＣ６１８００−３（可変速駆動システム−ＥＭＣ要求事項および試験方法）を考慮し、チョークコイル部品材料の見直し、回路定数の最適化により電気ノイズの抑制を実現。

　バリエーションは、漏えい電流仕様（接地コンデンサコード）の選択が可能（ＥＵ向けの高減衰品として接地コンデンサ容量が大きいタイプも用意）。高減衰対応（コモンモード）としてチョークコイルのコア材の変更が可能（オプション）。高減衰対応（ノーマルモード）として内部結線を変更し、等価的に減衰性能をアップできる定格電圧２５０Ｖ（オプション）。

　全世界に対応する安全規格はＵＬ（アメリカ）、Ｃ−ＵＬ（カナダ）、ＶＤＥ（ドイツ）、ＥＮＥＣ、ＥＮＥＣ（ＥＵ全加盟国および東欧への製品流通を可能にする安全認証マーク）を取得。

　ＲｏＨＳ指令に対応。