電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
12月08日 171208_01 アルプス電気 半導体素子 ディスクリート デジタル情報家電用

インサーションロスの低減とロバスト性を向上させた「SCTA1Dシリーズ」等



[引用:アルプス電気株式会社]

 アルプス電気はスマホやウエアラブル端末などでの基板間や基板とデバイス間接続に適した圧接コンタクトのラインアップを拡充する。同社は7日、業界最小サイズのモバイル機器向け圧接コンタクトに、インサーションロスの低減とロバスト性を向上させた「SCTA□Dシリーズ」を新たに開発し、SCTA3D/4D/5Dの各シリーズの量産・販売を開始したと発表した。安定した高周波性能が求められるデバイス接続に適している。

 昨今、スマホやスマートウオッチ、リストバンド型の健康管理器具は、高機能・小型、薄型、軽量化に加え、データ管理やクラウド連携、ファームウエアのアップデート等、他機器やネットワーク環境へ接続するなど、利用方法が高度化している。これらモバイル機器の進化に伴い、搭載される電子部品も高性能・小型化や高密度実装対応が求められるとともに、様々な環境下での使用を想定した高剛性が求められるようになっている。

 同社はこうしたニーズに対し、15年から機器内の基板間や基板とデバイスを接続する同社独自の圧接コンタクト「SCTA□Aシリーズ」を開発・販売してきた。今年1月からは製品性能を向上させた「SCTA1Dシリーズ」を新たに開発し、今回のSCTA3D、4Dおよび5Dシリーズのラインアップ完了に伴い、従来の「SCTA□Bシリーズ」(16年9月発表)からの置き換え販売を開始した。

 SCTA□Dシリーズは、2本のスパイラルばね先端部をレーザー溶接し、サポートばね(サブ端子)にも確実に信号が流れるようにしたことで、同社従来製品と比べRFアンテナなどのデバイス接続時のインサーションロスを大幅に低減。メーンばねとサポートばねの先端部で結合しているため、ばね本来の機能・性能を損ねることなくロバスト性を向上させた製品となっている。同シリーズはSCTA□Bシリーズ同様に、ばね螺旋部を絶縁個コートしているため、ばねのたわみによるショートパスを防ぎ安定した高周波性能を実現する。

 同社は、今回のラインアップ追加により、スマホ/ウエアラブル端末に加え、民生機器、産業機器などの幅広い市場に向けて同製品の拡販を推進する。

 主な特徴は、外形1.4×1.4ミリメートル(SCTA1D)の小型・省スペース・低背化を実現(SCTA3D/4D/5Dは、1.45×1.45ミリメートル)。独自のばね構造により振動・衝撃にも強い高い接触信頼性を確保。正方形形状のため実装方向性がなく、アレイ状などフレキシブルな配置が可能。小型ながら3Aの電流対応を実現。RFアンテナ接続時におけるインサーションロスを低減。絶縁コートによりたわみなどによるショートパスを防止。

 使用高さは、SCTA1Dが0.7―1.0ミリメートル、SCTA3Dが1.05―1.35ミリメートルなど。ストロークは、SCTA1Dが0.45ミリメートル、SCTA3Dが0.5ミリメートルなど。使用温度範囲は−30―+85度。

 サンプル価格(税込み)は100円。生産計画は1シリーズ当たり月産300万個。生産は古川工場(宮城県大崎市)で行う。


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