171206_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月06日 |
171206_01 |
イリソ電子 |
接続部品 |
コネクタ・プラグ・ジャック・ソケット |
一般産業用 |
X-Y軸の稼働に加えて接点が固定されたままZ軸が可動する「Z-Move」等
イリソ電子工業は産業用ロボット市場向けに、「ロボット組立適合コネクタ」コンセプトを立ち上げ、ロボット生産に適した各種コネクタの提案に力を入れている。同社は先頃開催された「国際ロボット展2017」(東京ビッグサイト)に初出展し、ロボット組立適合コネクタ技術をロボットによる実機組み立てデモを交えて紹介し、来場者の注目を集めた。
同社は現在、ロボットを使用する新たな市場を創出することを目的に、「ロボット組立適合コネクタ」コンセプトを推進中。同コンセプトは(1)フローティングテクノロジー(2)Auto―I Lock(オートアイロック)(3)2点接触コネクタ――の三つのテクノロジーの製品群で構成される。
フローティングは、嵌合時の接続面が可動する構造により基板位置ズレを吸収し、はんだ付け部のストレスを軽減する技術。また、コネクタを複数個同一基板上に搭載し嵌合することが可能。多彩な組み合わせ、豊富なバリエーションで顧客ニーズに対応する。
さらに、フローティングコネクタの新製品として、X軸―Y軸の可動に加えて、接点が固定されたままZ軸が可動する「Z―Move(ジィームーブ)」コネクタを開発し、量産開始している。振動周波数高域での共振による微小な基板振幅を吸収可能。車載搭載可能な重要保安部品基準をクリアし、作業性、信頼性の大幅な向上に貢献する。
オートアイロックは、FPC/FFCカードを挿入すると自動にロックされる技術。従来はFPC/FFCカードはロボット組み立てが不可能とされ、FPC/FFCコネクタの嵌合は両手で作業することが通常工程だった。加えて、斜め挿入や不完全嵌合が生じても分かりにくく検査工程が必要だった。同社のFPC/FFCコネクタ「オートアイロック」は、FPC/FFCカードを挿入すると自動でロックされるため確実に嵌合でき、ロボット組み立てが可能。
2点接触コネクタは、同一線上に二つの接点の構造を持つコンセプト。独自の2点接点技術(タンデム接点)により、浮遊物や飛散したフラックスの異物の除去、確実なワイピングで安定した接触を実現する。付着物の上に片方の端子接点が乗り上げても、2点接触コネクタのもう片方の端子が確実に導通して接触不良を防ぐ。2点接触コネクタの採用により接触信頼性がアップすることで、歩留まりが改善され、トータルコストダウンに貢献する。
国際ロボット展では、同社ブースでABB社の協働型双腕ロボット「YuMi」を活用し、イリソの0.4ミリピッチ基板対基板フローティングコネクタを使用した車載カメラモジュールの自動組み立てデモンストレーションを行い、来場者の注目を集めた。
このほか、三菱電機製RFシリーズロボットを使用した、イリソのロボット組立適合コネクタが搭載されたPLCを自動組み立てするデモも実施した。
同自動組み立てデモは、三菱電機のSIであるテックメイク社との共同で実施された。さらに、ファナックのロボットを使用した、イリソのオートアイロックによるFPC自動挿入デモも実施し、来場者の関心を集めた。
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