業界最大稼働領域と＋125度までの高耐熱性を実現した0.5mmピッチ基板対基板コネクタ「5656シリーズ」

0.5mmピッチ基板対基板コネクタ 「5656シリーズ」 [引用:京セラ株式会社]

　京セラは業界最大可動領域と＋１２５度までの高耐熱性を実現した０.５ミリメートルピッチ基板対基板コネクタ「５６５６シリーズ」を開発し、１１月３０日から販売を開始した。サンプル価格（税別）５００円／セット。

　プラグコネクタはストレートタイプ、相手側のレセプタクルコネクタは基板を平行に接続するストレートタイプと、基板を垂直に接続するライトアングルタイプの２種類をそろえ、設計の自由度を高めた。車載機器を中心にＯＡ機器、産業機器、家電などに販売していく。初年度年間２０万個の売上げを見込んでいる。

　５６５６シリーズは嵌合状態でＸＹ方向に１.０ミリメートル（Ｆ／Ｐ＝２００％）可動する独自のフローティング構造を採用。同社従来品の約２.２倍の可動を可能にした。可動領域が大きいため、基板実装のズレを今まで以上に吸収でき、高接触信頼性を実現した。基板間嵌合高さ１７.０ミリメートル（基板平行接続）。

　また、−４０―＋１２５度まで使用温度範囲を広げた。高耐熱性が求められる車載機器に適している。バッテリなどに求められる大電流向けグランド端子専用タイプやシグナル端子とグランド端子付きの複合タイプも用意し、幅広い需要に対応した。コンタクト（端子）形状はワイピング効果によって、ほこりなどの異物を排除する機構を用い、接触信頼性を高めた。