高電圧DC1500v、工具なしでケーブルの防水処理が実現可能な太陽電池用モジュール用コネクタ「PV-05シリーズ」

SMKの「PV-05シリーズ」 [引用:SMK株式会社]

　ＳＭＫは太陽電池モジュール用コネクタの品ぞろえを拡充する。同社は１５日、太陽電池モジュール用コネクタに高電圧ＤＣ１５００Ｖに対応する「ＰＶ―０５シリーズ」を新たに追加し、製品レパートリを拡充したと発表した。ＥＮ１５００Ｖに対応し、太陽光発電システムの電圧効率化に貢献する。１８年１月から販売開始する。

　近年、太陽光発電システムとメガソーラーは、システム電圧の効率化により定格電圧が１千Ｖから１５００Ｖへとアップしてきている。

　ＰＶ―０５シリーズは、そのシステム電圧の高電圧化に対応した製品。

　同製品はＥＮ１５００Ｖの認証を取得済みで、今後、ＵＬ１５００Ｖ認証も取得予定。同社独自の防水構造により優れた防水性能を確保するとともに、多点接触構造のターミナルにより安定した接触性能を実現している（特許取得済み）。締め付けトルク管理が不要なケーブル構造のため、組み立て工数の削減に貢献する。

　同製品は、グローバル・デファクト・スタンダードタイプの「ＰＶ―０３シリーズ」と嵌合互換性があり、欧米や日本市場をはじめワールドワイドで使用できる。用途はソーラーパネル、ソーラーシステム。

　ＰＶ―０５シリーズの主な特徴は、高電圧ＤＣ１５００Ｖに対応。独自の防水構造により、工具なしでケーブルの防水処理が容易に実現（特許取得済み）。独自の多点接点構造により、優れた接触性能を確保（特許取得済み）。耐候性、難燃性に優れた材料を使用。ＲｏＨＳ指令適応品。

　主な仕様は、定格電圧電流ＤＣ１５００Ｖ　３０Ａ。接触抵抗５ｍΩ以下。絶縁抵抗４００ＭΩ以上。耐電圧ＡＣ８ｋＶ（５０／６０Ｈｚ）。使用温度範囲−４０―＋８５度。準拠規格はＥＮ／ＩＥＣ６２８５２。

　外形寸法は、本体プラグがφ１９×６４ミリメートル、本体ソケットがφ１９×５８.３ミリメートル、嵌合時φ１９×９９.８ミリメートル。挿抜寿命は５０回。

　サンプル価格は５００円（プラグとソケットのセット）。生産能力は月産１００万個。

　同社は１０年から太陽電池モジュール用コネクタ事業を本格的に立ち上げ、国内の太陽電池モジュール用コネクタ市場で高いシェアを確保している。