電波プロダクトニュース



171018_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月18日 171018_01 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 自動車機器用

小型で高出力、低抵抗が特徴でモジュールデザインの自由か省スペース化に寄与するリードタイプ二重層キャパシタ


車載向けリード型電気二重層キャパシタ

 日本ケミコンは車載向け電気二重層キャパシタ(EDLC)の製品ラインアップを拡充する。自動運転の実用化を踏まえたADASなど新たな機能の搭載で、リードタイプの新市場が形成されると展望。既に評価用のサンプル出荷を開始しており、今年度下半期からリード型アルミ電解コンデンサで培ってきた製造ノウハウを移植できる優位性を生かして量産を開始する計画だ。

 先に開催されたCEATEC JAPAN2017で、リードタイプのEDLC「DKAシリーズ」を出展した。

 リードタイプは、現在サンプル対応が可能な製品は、φ18×50ミリメートルサイズ(直流抵抗は11mΩ)とφ18×30ミリメートルサイズ(同17mΩ)。いずれも定格電圧は2.5V。現時点では、φ18×50ミリメートルサイズ品を優先的に立ち上げる予定。

 同シリーズは小型で高出力、低抵抗を特徴としており、モジュールデザインの自由度が高まり、しかもモジュールの小型化によって省スペース化が可能。

 リードタイプの事業に着手するのは、自動車における様々な安全対策機能が付加され、自動運転の本格導入に向け、電源の失陥対策(バックアップ)は必要不可欠。電動化ブレーキ、緊急通報装置、ドアロック解除、各種バイワイヤといったシステムへの電源バックアップ、さらにはエンジン始動時のシステム電圧瞬低補償、エンジンスタータ電流アシストなど、リードタイプの新たな市場が形成されると展望。リードタイプによるモジュール化を含めて積極的に提案していくことにした。

 17年3月期におけるEDLC事業の売上高は44億円を確保した。今年度は46億円を計画。原油安などによって、一時的に省エネ化を目的とした自動車の購買機運が低下していたが、安全系を中心とした機能強化とともに省エネ化技術を進展させた新車種の開発が相次ぎ、EDLCの需要が再び増加傾向を示しているという。

 これまでの同社の車載向けEDLCは、大容量の大型品で、マツダ、ホンダの普通乗用車、SUV、スポーツカーなど、合わせて十数車種に搭載車が広がり、アイドリングストップ、減速エネルギー回生システムの用途で使用されている。

 同社は新たにリードタイプを事業化することによって、17年度以降は車載分野でのEDLC事業の拡大に弾みをつけたい考えだ。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |