1/16ブリックサイズで250W出力を実現した非絶縁型DC-DCコンバータ「i6Aシリーズ」

TDKの非絶縁型DC-DCコンバータ 「i6Aシリーズ」 [引用:TDK株式会社]

　ＴＤＫは、ＴＤＫ―Ｌａｍｂｄａブランドの１６分の１ブリックサイズ（３３×１２.７×２２.９ミリメートル）で、２５０Ｗ出力を実現した超小型、大容量の非絶縁型ＤＣ―ＤＣコンバータ「ｉ６Ａシリーズ」を発表した。ワイド入出力も特徴で、医療機器から通信機器、工業用計測機器、ＦＡまで幅広い用途に対応する。ＴＤＫ―Ｌａｍｂｄａが５年後に１億円／年の売上げを目標にマレーシア工場で量産を開始した。

　新製品は、搭載部品の最適化、６層基板による高密度実装化、さらには９８％の高効率化などで、一般的には４分の１ブリックサイズの２５０Ｗの大容量を１６分の１ブリックサイズで実現した超小型ＤＣ―ＤＣコンバータ。

　入力電圧はバッテリ給電などのアプリケーションに最適なワイド入力（９―４０Ｖ入力タイプ／９―５３Ｖ入力タイプ）の仕様。出力電圧も３.３―４０Ｖ出力、３.３―２４Ｖ出力、３.３―１５Ｖ出力とワイドに対応しており、異電圧出力アプリケーションに最適。

　これらによって、中間Ｂｕｓとして使用することで、ボードの小型化に貢献するほか、例えば１８Ｖの負荷など、３.３―４０Ｖの範囲で可変可能なため、ワイド出力により、異電圧出力への対応に適する。

　さらに３.３Ｖ、５Ｖ、１２Ｖなど、ワイド出力でマルチな付加電圧に対応する。

　超小型、大容量、ワイド入出力を特徴としていることから、ヒーター、ＬＥＤ、レーザーなど、２次側高負荷のアプリケーションに最適。

　保護機能は、入力低電圧保護、過電流保護。リモートセンシング、リモートＯＮ／ＯＦＦあり。使用温度範囲は、４０―１２５度（出力ディレーティングあり）。

　使いやすさをコンセプトとした「ｉ６Ａシリーズ」については、引き続き、出力容量とそれに適したサイズの製品ラインアップを拡充する。