優れた保護性能を有し柔軟な設計が可能な0201サイズのESD保護ダイオードを発表

STマイクロの ESDZL5-1F4/ESDZV5-1BF4

　ＳＴマイクロエレクトロニクスは新しい小型（０２０１サイズ）のシングル・ラインＥＳＤ保護ダイオードを発表した。

　同製品は、過渡電圧を素早く７Ｖまでクランプするほか、７Ａのピークパルス電流に対応できるため、小型化が要求されるスマート機器において優れた保護機能と柔軟な設計が行える。同等の静電容量およびスタンドオフ電圧を持つダイオードの中では、最も低いクランプ電圧によるＥＳＤ保護を実現している。

　単方向保護ダイオードのＥＳＤＺＬ５−１Ｆ４および双方向保護ダイオードのＥＳＤＺＶ５−１ＢＦ４は、スナップバック特性（５.８Ｖのトリガ電圧、低ダイナミック抵抗）を備え、わずか０.５８×０.２８ミリメートル（標準値）と非常に小型ながら卓越した保護性能を提供する。

　また、静電容量が６ｐＦと小さいため、高速信号の完全性を確保できる。接触放電耐圧はＥＳＤＺＬ５−１Ｆ４が１５ｋＶ、ＥＳＤＺＶ５−１ＢＦ４が１８ｋＶで、いずれもＩＥＣ　６１０００−４−２の規格値を上回っている。

　新ＥＳＤ保護ダイオードは、低リーク電流（１００ｎＡ未満）によってバッテリ寿命を最大化できるため、産業用センサー、ＩｏＴ機器、アクティブ・ケーブルおよびコネクタ、スマート家電、ウエアラブル機器（スマートウオッチ、ヘルスケア・バンド、フィットネス・バンドなど）、ポータブル機器（スマホ、タブレット、データロガー、ＰＯＳ端末など）といった機器の保護に最適。

　同社は、０２０１パッケージ技術を最初に開発した専門性を活用し、今回の超小型ソリューションの量産を実現した。