スマホなどの携帯端末向け、複合型3イン2タイプコネクタ「ST19シリーズ」

「ST19シリーズ」

　日本航空電子工業はスマホなどの携帯端末向けに、ｎａｎｏＳＩＭカード、マイクロＳＤカードの複数枚使用に対応した小型・薄型の複合型３イン２タイプコネクタ「ＳＴ１９シリーズ」を開発、販売開始した。

　近年、通信サービスの多様化により、スマホをはじめとする携帯端末では１台で複数枚のＳＩＭカードを使用するニーズが高まっている。同時に携帯端末の小型・薄型化要求により、マイクロＳＩＭに代わって、より小型のｎａｎｏＳＩＭカードを採用する機種が急速に増えつつある。

　マイクロＳＤも含めたカード搭載数の増加や、搭載部品の省スペース化も必要となるなかで、同社はこのほど、小型・薄型サイズの複合型３イン２タイプのカード用コネクタを開発、販売開始した。

　新製品は、一つのコネクタに対しｎａｎｏＳＩＭカードを２枚、あるいはｎａｎｏＳＩＭカードとマイクロＳＤカードを各１枚の２パターンを使用可能なプッシュイジェクトトレータイプのカード用コネクタ。

　複合型３イン２タイプとすることで複数のカード用コネクタを搭載する必要がなく、携帯端末の省スペース設計に貢献する。トレーの誤挿入防止構造や、空トレー挿抜時のコンタクト破損を防ぐ構造を取り入れて、利用者の使い勝手の向上を実現する。

　特徴は、奥行き２８.１５ミリ、幅１７.４９ミリ、高さ１.３ミリメートルの小型・薄型設計。２タイプのカードパターンに対応。プッシュイジェクトトレータイプ。ディテクションスイッチ付き（ノーマルクローズタイプ）。コンタクト座屈防止構造。トレー逆挿し防止構造。カットｎａｎｏＳＩＭ対応。

　適用市場は、スマホ／携帯電話、タブレットＰＣ、ノートＰＣ、その他小型携帯機器。

　一般仕様は、極数は２０極。使用温度−４０―＋８５度。挿抜寿命２５００回。定格電流０.５Ａ。定格電圧１０Ｖ。耐電圧ＡＣ５００Ｖｒｍｓ／１分間。