170728_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
7月28日 |
170728_01 |
ローム |
半導体集積回路 |
その他IC |
自動車機器用 |
車載向け2メガヘルツ動作で業界最高降圧比を達成した電源IC「BD9V100MUF-C」
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従来品と新製品の電源IC |
ロームは27日、マイルドハイブリッド自動車など48V系電源で駆動する車載システム向けに、車載に求められる2MHz動作(スイッチング)で業界最高降圧比を達成した電源IC「BD9V100MUF―C」を開発したと発表した。
同社の超高速パルス制御技術「Nano Pulse Control」を搭載し、2MHz動作時に最大60Vの高電圧入力に対して、2.5Vまでの低電圧出力をすることが可能。1チップ化を図り、省スペース化も実現した。
近年、自動車分野において燃費効率が高くコストパフォーマンスが良い48V電源システムを搭載したマイルドハイブリッド自動車に注目が集まっている。
一方で、車載システムに2MHz動作を常時行いつつ、ECUを駆動させるために必要な3.5Vに48Vを直接降圧できる電源ICが存在しなかった。
新製品は、超高速パルス制御技術でAMラジオ帯域に影響を与えない常時2MHz動作を行いながら最大で60Vの高電圧入力に対してECUが駆動する3.3Vなどの低電圧出力を実現した。
また、電圧変化を一つの電源ICで構成できるようになるため、部品点数を半分にでき、ECUごとに必要な電源システムの面積をそれぞれ50%削減することが可能。「小型化で軽量化も図れ、燃費効率が高まる。車に求められる電動化に貢献できる」と同社の末永良明取締役。
サンプル出荷(1千円/個)を開始しており、12月から当面月産10万個の体制で量産。前工程をローム浜松、後工程をフィリピンで行う。
今後は、産業機器向け電源ICを開発し、産業機器の小型化、システム簡略化にも貢献する。末永取締役は「48V系電源で駆動する車載システムは欧州などで動きが強い。日本でも注目が集まっている。48Vの産業機器向けは世界で多く使われており、FAなどの分野で提案を強化したい」と語った。
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