家電リモコン製品の液晶ディスプレイ表示に最適な16ビットマイコン「S1C17M33」を開発。

日本モレックスの過酷環境用コネクタ

　日本モレックス（神奈川県大和市）は過酷な車載環境での利用が可能な、１０／１００Ｍｂｐｓイーサネット対応の「Ｂｒａｄ　Ｍｉｃｒｏ―Ｃｈａｎｇｅ　Ｍ１２ヘビーデューティ・イーサネット・ソリューション」を発表した。

　新製品は、米国ＳＡＥ（ソサエティ・オブ・オートモーティブ・エンジニアリング）のヘビーデューティ高速データリンク標準規格である「ＳＡＥ　Ｊ２８３９」に準拠した、業界初のＭ１２型コネクタシステムを発表したもの。ＳＡＥ　Ｊ２８３９は、温度差の激しい過酷な環境での使用に向けたＭ１２型４ポール・ヘビーデューティ高速データリンク接続システムに関する性能要件、サイズ、嵌合インターフェイスを定義した標準規格。

　同社のＢｒａｄ　Ｍｉｃｒｏ―Ｃｈａｎｇｅ　Ｍ１２ヘビーデューティ・イーサネット・コネクターシステムは、１０／１００Ｍｂｐｓイーサネットに対応するカテゴリ５ｅに準拠。引き抜き強度の異なる２製品「ＨＤＭ１２」および「ＨＤＭ１２ＥＸ」を取りそろえている。

　ＨＤＭ１２の引き抜き強度は、業界標準Ｍ１２コネクタの１０倍に相当する４４４Ｎ、ＨＤＭ１２ＥＸは１３３４Ｎを発揮する。両製品ともに、レセプタクルおよびコードセットに複数のオプションが用意され、設計およびコストの柔軟性向上に寄与する。

　同コネクタシステムの特徴は、標準Ｂｒａｄ　Ｍｉｃｒｏ―Ｃｈａｎｇｅ　Ｍ１２コネクタとの下位互換性を有しているため、ヘビーデューティ規格へ容易にアップグレードでき、ＩＥＣ６１０７６―２―１０１標準規格にも準拠。独自のステンレス鋼含侵オーバーモールド材が３６０度のシールド有効性を保証し、ノイズ干渉を抑えるとともに信号性能を最適化。

　ＩＰ６７およびＩＰ６９ｋに準拠する密閉されたコネクタシステムにより、水深最大１メートルでの防水性能および高圧洗浄への耐性を確保。−５５度から＋１２５度の幅広い動作温度範囲に対応し、大型車両特有の広い温度変化にも適用。

　同コネクタの用途は、大型商用車の車両コントローラやイーサネットスイッチ、テレマティクス、センサー、スキャナ、ナビゲーションシステムのほか、建設や農業、林業、鉱業機械、溶接ロボットなどの産業用自動化機器、過酷な商用製品、屋外のディスプレイやサイン、電気通信、無人車両、モバイルデータ収集システムなど多岐にわたる。