170629_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月29日 |
170629_01 |
日本航空電子工業 |
半導体素子 |
半導体センサー |
自動車機器用 |
大画面化、曲面デザインに対応、高精細印刷技術を用いた車載用フィルムセンサーを開発、販売を開始
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日本航空電子工業の車載用 静電容量式フィルムセンサー |
日本航空電子工業は車載静電タッチパネルの次世代製品として、大画面化・曲面デザインに対応可能な車載用フィルムセンサーを開発、販売開始した。高精細印刷技術を用い、センサーパターンをメタルメッシュ化(金属細線を格子状に配線)することでタッチパネルの感度を大幅に向上させた。従来のガラスセンサーとあわせ、2種類のセンサーを持つことで多様化するニーズに応えていく。
自動車のCID(センター・インフォメーション・ディスプレイ)では、運転支援システムやインフォテインメントなど車内で取り扱う情報量の増加に伴い、表示エリアの大画面化・マルチ画面化へのニーズが一段と高まっている。同時に、軽快な操作感やコックピットデザインに合わせたデザイン性の向上も求められている。
新製品はこうしたニーズに対応するため、高精細印刷技術を用いセンサーパターンをメタルメッシュ化することで、タッチパネルの感度を大幅に向上させた大画面に対応可能なフィルムセンサーを開発したもの。印刷技術によりフィルム基材上に電極を形成することにより、通常は2枚で構成されているフィルム基材を1枚として軽量化、薄型化、さらに曲面化など多様なデザインへの対応も可能としている。
今後、さらに高画質化する液晶との組み合わせでは、メタルメッシュのパターンを最適化設計することで、外観品質を高めることができる。
主な特徴は、センサー電極をメタルメッシュ化したことで感度を大幅に向上し、大画面化に対応。1枚のフィルム基材上に電極を形成しており、しなやかさを向上し曲面化などの多様なデザインに対応可能。細線化に加え液晶表示との干渉対策も実施し、外観品質を向上した。
用途は、カーナビ、カーオーディオ。
製品仕様は、最大サイズは20インチ程度まで対応可能。厚み0.1ミリメートル。動作温度範囲−30―+85度。保存温度範囲−40―+95度。IC仕様は各種車載用ICに対応。デザイン適用性は樹脂カバー、ガラスカバー、曲面カバーなどに対応。
生産は同社昭島工場(東京都昭島市)で行い、フィルム基材への電極形成から意匠カバーとの貼り合わせまでを社内で一貫生産し、高品質な製品をスピーディに提供する体制を整えている。
28日に開幕した自動車技術に関する専門展示会「人とくるまのテクノロジー展2017 名古屋」で、車載用フィルムセンサーを出品している。
同社は今回の車載用フィルムセンサーを実現した、印刷技術を柱としたコンバーティング技術(印刷、貼合、コーティング、ラミネーティングなどの要素技術を組み合わせることで新たな価値を創造する技術)を「FLEXCONVERT」の名称で商標化し、人と機器のインターフェイスにおける顧客ニーズ・市場ニーズに対応した技術開発、製品への展開を進めていく。
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