電波プロダクトニュース



170621_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月21日 170621_01 TDK 受動部品 フィルタ 自動車機器用

業界最小のイーサネット用コモンモードフィルタ「ACT1210Lシリーズ」を開発


TDKの車載イーサネット用
コモンモードフィルタ
「ACT1210Lシリーズ」

 TDKは自動車の通信系ノイズ対策部品への取り組み一段と強化している。新たに業界最小のイーサネット用コモンモードフィルタ「ACT1210Lシリーズ」を開発、当初月産30万個で量産を開始した。ADASなどの安全系の強化によって車載通信ネットワークの高速化が求められ、車載カメラ向けなどに対応。今後、自動運転の本格化に向けて1Gbpsイーサネットの利用を視野に入れ、引き続き高速対応の新製品開発を推し進めていく。

 新製品は独自の構造設計と巻線工法を用いることで、3.2×2.5×2.4(高さ)ミリメートルと小型化を実現。しかも小型化した場合でも既存のイーサネット用「ACT45Lシリーズ」と同等のモード変換特性Sod21を確保。モード変換特性が高水準ということは、ディファレンシャル信号がコモンモードに変換されず、コモンモードフィルタとしての特性が良好であることを示す。

 電極端子には金属端子を用いることによって、使用温度範囲を40―125度と高耐熱化を実現。AEC―Q200に準拠。

 プロセス面では、完全自動化の製造工法により、高信頼性、高品質なモノづくりを可能にしている。

 インダクタンス200μH/100KHz。直流抵抗5.5Ω。定格電流70mA。定格電圧80V。

 車載通信ネットワークは、CAN―BUS、Flex−Ray、LVDSなど用途別に使われているが、ADASをはじめとする安全系機能の強化によって、高速化が求められている。しかも車載カメラに見られる通り、カメラモジュールが小型化し、小型基板での高密度実装化が進んでいる。

 そのため、同社ではコモンモードフィルタについては、イーサネットにおける高速化の動きを踏まえ、高速領域での高特性、小型化および関連する技術ニーズである高耐熱化、高温使用化などを考慮した製品戦略を展開していく考えだ。


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