軽く滑らかなジェスチャ入力を実現した抵抗膜方式タッチパネル「TP01シリーズ」を販売開始

NKKスイッチズの「TP01シリーズ」

　ＮＫＫスイッチズは抵抗膜方式タッチパネル　アナログタイプ４線式タイプの新商品「ＴＰ０１シリーズ」を販売開始した。抵抗膜方式タッチパネルのイメージを払拭する軽く滑らかな２点ジェスチャ入力を実現している。

　ＴＰ０１シリーズは、抵抗膜方式ながら同社比２分の１以下の入力荷重を実現し、業界トップレベルの軽いタッチで入力できる。専用のコントロールボードを使用することにより、ピンチイン／アウトなどのマルチタッチ操作の対応が可能。

　確実な操作を望む産業機器や医療機器の分野でもマルチタッチの操作性の需要は高まっており、そのニーズに応える商品として開発した。同社は今期よりタッチパネルソリューションを開始し、タッチパネルの新規需要の掘り起こしを目指す。

　ＴＰ０１シリーズの適応画面サイズは、アナログタイプの１０.４型、１０.６型（ワイド）、１２.１型、１２.１型（ワイド）、１５型、１５.６型（ワイド）、１９型。ＬＣＤの狭額縁に対応しタッチパネルも狭額縁化、機器のデザイン性を損なわない（１０.６型以上は狭額縁対応）。

　金属テールを標準で採用した。コネクタをファインピッチ化し基板の小型化を目指す顧客のニーズに応える。透明導電性薄膜技術を生かした抵抗膜方式のタッチパネル。液晶パネルやＥＬなどの様々な表示装置と組み合わせることにより、専門の作業者やコンピュータの知識を持った人でなくても、対話形式で容易に入力操作が可能。抵抗膜方式タッチパネルは各種タッチパネル方式の中でも、入力方式（デジタル／アナログ）、サイズなど設計の自由度が高く、価格も比較的安価なため実績のある方式。

　想定用途はＦＡシステム、通信システム、ＯＡシステム、医療管理システム、計測器など。価格（税別）はタッチパネルのみが３７７０円から１万３１９０円、タッチパネルプラスコントロールボードが８１２０円から１万７５３０円、タッチパネルプラスＩＣが５９４０円から１万１５３６０円。

　同社は、タッチパネル事業では今後、市場ニーズに合わせてタッチパネルソリューションを提供していく。今までの国内工場による高品質なタッチパネルとＬＣＤの貼り合わせに加え、幅広いサイズのＬＣＤの調達、顧客のメーンボードにマッチしたＩ／Ｆボードをカスタムで開発、アプリケーションソフトウエアの開発などのサービスの充実を図った。これにより、顧客の開発コストの改善への貢献も目指す。