170616_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月16日 |
170616_01 |
TDK |
半導体素子 |
半導体センサー |
一般産業用 |
車載、ロボット向けの角度誤差±0.05度の選新制度を達成したデジタル出力方式のTMR角度センサーを開発
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TDKのデジタル出力式 TMR角度センサー |
TDKはデジタル出力方式のTMR角度センサーを開発した。HDD用磁気ヘッドの磁性薄膜技術を応用したTMRセンサーは、アナログ式を15年から本格的に量産開始。高精度で小型化も可能であり、自動車向けを中心に国内外の市場から広く注目され、納入実績を伸ばしている。将来の自動運転技術を視野に入れた車載市場およびロボット向けなどを含む産業機器市場向けを中心に、様々な用途に対応する。サンプル出荷を開始しており、17年度中に量産を開始する予定。
この製品は、28日から米国・サンノゼで開催されるセンサーズ・エクスポ&コンファレンスに出展する。
新製品は、角度誤差0.2度の精度を保証しており、室温の環境下では、車載市場向けにおいて業界トップクラスである角度誤差0.05度のセンシング精度を達成している。使用温度範囲は−40―+150度であり、非接触で360度のセンシングが可能。
ASICには、3月に買収したベルギーのICセンスのASIC設計技術を採用し、各種インターフェイスに対応したデジタル出力を実現。TDKグループのセンサービジネスにおけるシナジー効果を具現化している。また、TMR角度センサー単体による自動補正機能を有しており、ユーザーの設計開発の負担を大幅に削減することができる。
具体的な用途としては、車載用モーターの回転角度検出(EPSモーター、ハンドル操舵角、スロットル/アクセル開度、ブラシレスモーターの角度検知、電動ターボチャージャなど)、産業機器用モーターの回転角度検出(ロボットの関節部、アクチュエータ、ドローンなど)。
同社では、機能安全性や冗長性を考慮しデュアルチップ化した製品も並行して開発中。また、車載用機能安全規格であるISO26262およびASILに対応するため準備している。将来的には、このTMR角度センサーを含むセンサーモジュールに加え、モジュールをユニットとする複合製品にも対応し、多様なニーズに対しセンサーソリューションを提供していくとしている。
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