32.768キロヘルツ音叉型水晶振動子で世界最小サイズの「TFX-05」を開発

リバーエレテックの音叉型水晶振動子

　リバーエレテックは３２.７６８ＫＨｚの音叉型水晶振動子で世界最小サイズの「ＴＦＸ―０５」を開発した。既にサンプル対応を開始し、下期の量産対応を予定している。

　新製品は、外形寸法１.２×１×０.３５ミリメートルの極小サイズを実現。スマホやウエアラブル端末、ＩｏＴ市場などで使用される３２.７６８ＫＨｚクロックに求められる小型・低背・高精度化ニーズの高まりを背景に、独自の水晶加工技術や微細加工技術、フォトリソグラフィ技術を駆使することで、従来品「ＴＦＸ―０４」に比べ、体積４７.５％の小型化、重量７５％の軽量化を実現。 　金属間直接接合を用いたパッケージ封止技術を開発。新製品では水晶振動子とケースが一体成形された革新的なクリスタルケースを採用。

　３枚の水晶ウエハーに多数個のキャップ、振動子、ベース部分を精密成形し、その後、３枚のウエハーを同時に貼り合わせて気密封止した後、個々の水晶振動子に分割する革新的な工法を導入。新しいパッケージング技術は、経時変化や耐熱性などの耐候性に優れ、従来の電子ビーム封止工法と同等以上のパッケージ強度を確保している。

　高真空パッケージにより直列抵抗８０ｋΩを実現。ＡＥＣ−Ｑ２００に準拠。鉛フリー・ＲｏＨＳ指令対応