125度動作保証、自動車・産業機械向けFRAM（強誘電体メモリー）「MB85RS128TY」「MB85RS256TY」を開発

MB85RS256TYのパッケージ

　富士通セミコンダクターは同社の不揮発性メモリファミリーでは初めての自動車・産業機械向けＦＲＡＭ（強誘電体メモリー）を開発した。１２５度の高温環境下で動作する高信頼性の１２８キロビットＦＲＡＭ「ＭＢ８５ＲＳ１２８ＴＹ」および２５６キロビットＦＲＡＭ「ＭＢ８５ＲＳ２５６ＴＹ」の２種類。

　現在、評価サンプルを提供中で、量産品は７月から供給を開始する予定。

　両製品は、１.８Ｖ―３.６Ｖのワイドレンジの電源電圧を持つ高温動作が可能な通信規格であるＳＰＩインターフェイスのメモリーとして、ＦＲＡＭ製品のラインアップを拡充するもの。さらに、同高温環境下においても１０兆回の書き込み回数を保証し、自動車向け機器やモーター機構を持つ産業機械などに最適だ。

　同社は、不揮発性メモリーで「高速書込み」「高書き換え耐性」「低消費電力」の特徴を持つＦＲＡＭ製品の量産を１８年以上続け、近年はウエアラブルデバイス、産業用ロボット、ドローンへの採用実績もある。

　同社のＦＲＡＭは、高速書き込みや高書換え耐性といった高い書き換え性能が評価され、国内外の産業機械分野で採用され、高温動作、高信頼性が必要とされる自動車分野や産業機械分野に向けて、高温動作・高信頼性のＦＲＡＭ製品の提供という第一歩を踏み出した。