電波プロダクトニュース



170502_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月2日 170502_01 トーキン 半導体素子 半導体センサー 一般産業用

設備をリアルタイムに関し、品質状態の「見える化」を実現する振動診断システムを開発


トーキンの圧電式振動センサー

 トーキンは微小で多様な振動を高精度に検知する圧電式振動センサーの本格的な販売を開始した。世界各国で、工場運営に新たな自動化・インダストリー4.0をはじめとするIoTの導入が進んでいる。特にセンサーを用いた生産設備の管理が期待されている。こうした動きを踏まえ、三菱電機と共同で、設備をリアルタイムに監視、品質状態の「見える化」を実現する圧電式振動センサーを使った振動診断システムを開発。工場への導入提案を開始した。

 同社の圧電式振動センサーは、広帯域な周波数(10Hz―15KHz)の振動を従来比20倍の感度でリアルタイムに収集可能。

 圧電セラミック材料の組成の最適化、独自の振動拡大機構で振動を効率よく電気信号に変換する。

 電圧感度は20mV/m/2s.最小検知加速度は0.003m/2s.最大検知加速度は50m/2s.駆動電圧は3.3V。

 素子のサイズは11.5×8.5×2.9ミリメートルとφ14×7ミリメートル。

 また、工作機械やポンプなど、導入するのが難しかった過酷な環境への新規導入のために耐油、防塵、防水といった耐環境性を付加した振動センサーなども開発している。

 同社では導入を推進するために、三菱電機と共同で振動診断システムを開発。両社でそれぞれ販売を開始した。圧電式振動センサーによって得た測定値を解析するソフトウエア、振動センサー接続ユニット、さらには三菱電機のシーケンサ「MELSECシリーズ」などから構成。

 同社では、特に工場における状態監視の導入を推進。品質の均一化、生産性向上、コストダウンなどを図るために工場のIoT化導入の機運が世界的に高まっている。

 工場の生産設備などに取り付けた振動センサーから信号をクリアに伝達し、解析する振動解析システムは、大がかりな設備投資を必要せず、容易に導入できるメリットがある。

 同社はキャパシタ、EMC、センサーおよびアクチュエータの3事業を成長戦略事業として取組んでいる。センサー事業については、磁性材料をはじめ圧電セラミック、光などの材料技術の応用展開を進めている。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |