ロボット関節など向け、薄型高精度角度センサーを開発

　ＮＴＮは角度精度±０.１度を実現した薄型・高精度角度センサーを開発した。

　ロボットの関節角度検出など回転角を高精度に検出できる。今回開発したラジアルタイプのほか、アキシャルタイプも開発し、軸受とのセット販売も予定している。

　新開発の角度センサーはリング部材にゴム磁性体を複合成形した後、極数の異なる２列の磁気トラックをゴム磁性体に着磁させた複列磁気エンコーダと磁気センサーで構成。従来のエンコーダがＮ極とＳ極のペア配列（極対）が３２／３１極対に対して、主トラック６４／副トラック６３極対で配置している。高精度な角度検出を可能にした。隣り合う磁気トラックに影響を与えない高精度な着磁技術を独自に実現したもの。

　これらにより、従来の高分解回転センサー付き軸受より高精度に角度精度を検出できる。従来品で角度精度０.２度（取り付け誤差を除く）だったのを今回０.１度（同）と２倍に精度を高めた。

　外径寸法も従来品でφ２５ミリメートルだったものをφ５１.５×内径φ４４×幅８.２ミリメートルにしながら、重量を２７％減の１０.７グラムに抑えた。