電気的絶縁性能を備えた、完全独立型で業界最小クラスのパワー用コネクタ「Nano-Fitパワーコネクター」を発表

日本モレックスの パワー用コネクタ

　日本モレックス（神奈川県大和市）はヘッダー端子を保護する完全独立型の２.５０ミリメートルピッチ「Ｎａｎｏ―Ｆｉｔパワーコネクター」を発表した。全端子が壁で保護され小型でありながら高い電流に使用可能な製品。航空宇宙をはじめ自動車、テレコム、医療、防衛など各種産業機器や家電などの幅広い分野での使用に適したパワー用コネクタで、完全独立型のパワー用コネクタとしては業界最小クラスの製品。

　同コネクタは、隣接端子との完全な絶縁壁構造が採用されており、取り扱い時や嵌合時の損傷リスクから端子を保護するとともに、電気的絶縁性能も確保している。一つのＰＣＢ上で同一極数のヘッダーを複数取り扱う場合に発生する組み立て作業時の誤嵌合リスクを削減するため、極性キーおよび複数のカラー・オプションをラインアップ。これにより機械的、および視覚的に誤嵌合を防止し誤嵌合リスク低減に加え、組み立て時間の短縮にも寄与する。

　主な特徴は、同ピッチ・同等仕様のほかの製品と比べ、基板占有面積を大幅に縮小。小型でありながら最大６.５Ａの定格電流は、パワーおよびシグナル用に最適。

　端子位置保証（ＴＰＡ）オプションを確保。低嵌合力端子構造を採用することで、オペレータの疲労を軽減し、極数の多いアプリケーションを組み立てる際の作業ミスを低減。引っかかり防水設計を採用したポジティブロック・ハウジングにより、偶発的な端子外れを防止。正しい嵌合状態を良好なクリック感・音で確認可能。