170327_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月27日 |
170327_01 |
アルプス電気 |
接続部品 |
スイッチ・リレー・ヒューズ |
自動車機器用 |
車室内操作に適した、重作動力、長寿命のタクトスイッチソフトフィーリングタイプ「SKPSシリーズ」を開発
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SKPSシリーズ |
アルプス電気は車載機器向けタクトスイッチ事業の拡大に向け、新たな市場ニーズに対応した製品ラインアップ拡充を進めている。ドライバーの判断迅速化に寄与するショートストロークタイプや、一つのスイッチへの複数機能集約化に伴う長寿命タイプのバラエティを充実させることで、より幅広い顧客ニーズに対応していく。
同社は車載機器向けタクトスイッチの新製品として、車室内操作に適した、重作動力、長寿命のタクトスイッチソフトフィーリングタイプ「SKPSシリーズ」を開発、生産を開始した。市場で高い販売実績を持つ既存のSKPMシリーズの外形サイズを継承しつつ、3.6Nの重作動力と30万回の長寿命化を両立させている。
SKPSシリーズは外形サイズ5.9×6.0×高さ5.0ミリメートルの小型かつ3.6Nの重作動力と寿命30万回(SKPMシリーズは10万回)の長寿命化を兼ね備えた製品。加えて、従来は1.3ミリメートルだったストロークを1.05ミリメートルのミドルストロークとしたことで、従来品に比べて短い操作ストロークでありながら、確実かつロバスト性に優れた操作環境づくりに貢献する。
最近の車載機器では、タッチパネルの搭載が増加しているため、タッチパネル部とタクトスイッチ部を交互に操作する際などのドライバーの違和感を軽減するために、車室内操作用のタクトスイッチにはショートストローク化が求められる傾向にある。「SKPSシリーズはストロークを短くし、移動量を低減することで、ドライバーの判断の迅速化に貢献できる」(同社営業本部)。
同時に、最近の自動車では複数の機能を一つのスイッチで操作する機能の集約化が進む傾向にあるため、これらのニーズに対応し、SKPSシリーズでは従来品と同等サイズながら動作寿命の大幅な長寿命化を図った。
加えて、本体ステムとラバードームのしゅう動構造を見直し、ほこりの侵入を防ぐ構造を新たに採用したことで、従来品と同等の静音性を確保しつつ、接点不良の低減にも対応している。既にSKPMシリーズを採用しているユーザーの場合は、同じ外形サイズ・実装ランド寸法であるため、新たな実装基板の設計が不要となり、セット側の負荷軽減にも貢献する。
SKPSシリーズの用途は、カーAV機器、カーナビ、ステアリングなど各種車載機器用スイッチ。このほか、産業機器や計測機器などでも使用可能。生産は角田工場(宮城県角田市)で行い、生産規模は当初月産200万個。
同社はタクトスイッチ事業では、スマホなどのモバイル機器向けや車載機器向けを中心に高いシェアを確保している。車載用では個々の自動車メーカーの要求に合わせた操作感触の作り込みなどを強みに、グローバルで実績を拡大している。
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