高集積マルチフェーズ双方向DC/DC電流コントローラ製品「LM5170-Q1」を発表

ＬＭ５１７０−Ｑ１

　日本ＴＩは業界初の高集積マルチフェーズ双方向ＤＣ／ＤＣ電流コントローラ製品を発表した。新製品の「ＬＭ５１７０−Ｑ１」は、車載の４８Ｖと１２Ｖのデュアル・バッテリ・システム間で一相当たり５００Ｗを超える電力を高効率で変換・伝送する。高集積の「ＬＭ５１７０−Ｑ１」アナログ・コントローラは、多くの部品点数を必要とする現行の完全デジタル制御手法の複数の問題を解決する、ＴＩの平均電流モード制御手法を搭載している。

　ハイブリッド電気自動車は高電圧の４８Ｖバッテリと標準的な１２Ｖの車載バッテリを使う。設計技術者は通常、これら２種類のバッテリ・システムを電流センス・アンプ、ゲート・ドライバーや保護回路などの数多くのディスクリート部品で構成されたデジタル制御手法で制御する。このような完全デジタル制御手法は体積が大きく、かつ高価。ＴＩではこの問題を解決すると同時に性能やシステムの信頼性を向上するミックスド・アーキテクチャを開発した。