ドローン、アクションカメラ向け、４K対応イメージングプロセッサ

ソシオネクストの「ＳＣ２０００」

　ソシオネクストは５日、同社のイメージングプロセッサ「Ｍｉｌｂｅａｕｔ（ミルビュー）」の第８世代目の「Ｍ１０Ｖ」シリーズ新製品「ＳＣ２０００」を開発し、サンプル出荷と開発キットの提供を開始した。

　近年、ドローンやアクションカメラによる動画撮影の普及に伴って、４Ｋなど高解像度、かつ高画質化への需要が大きくなってきた。

　同製品はこれらの機器による動画撮影用に最適化した製品で、同社独自の「Ｍｉｌｂｅａｕｔ画像処理アルゴリズム」をさらに進化させ、処理性能の向上と超低消費電力を実現したという。

　具体的には、コンピュータビジョン処理用デジタルシグナルプロセッサ（ＤＳＰ）を搭載したほか、４カメラ同時撮影による３６０度パノラマスティッチングや、機械的なジンバルが不要なブレ補正、ローリングシャッタ補正などの機能を搭載。また、画像処理速度を１.２ギガピクセル／秒と同社従来品の約３倍に向上させながら、消費電力を約１.７Ｗ（標準的な動作時）に抑えている。

　同社は今後とも、カメラに要求される高画質と高速処理に最適なソリューションを提供していく構えだ。