特殊工具が不要、トルクレンチやインパクトドライバー出などで接続可能なボルトコネクタ

新開発のボルトコネクタ

　矢崎エナジーシステム（東京都港区）は新開発のボルトコネクタを同社既存製品の「矢崎・スリムブランチ」や「やわらか電線（ＣＴＶ）」の端末に取り付けた「ボルトコネクタ付ブランチケーブル」「ボルトコネクタ付ケーブル」を販売開始した。建築現場での延線作業の省施工、省力化に貢献する。

　ケーブルを敷設する際、経路が長い場合や曲がりが多くある場合は、分割したケーブルを建築現場で接続している。その際、ケーブル幹線の接続には特殊工具を用いている。

　今回発売したケーブルシリーズでは、ケーブル工場で分割したケーブルの端末に取り付けたボルトコネクタにより特殊工具を用いることなく、ボルトを締めるだけで短時間での接続作業が可能となる。規定トルクでボルト頭部がせん断されるため常に均一な接続が得られ、接続状態の各確認も容易に行えるなど安定した品質が確保できる。

　ボルトコネクタの特徴は、従来のケーブル幹線の接続には電動、油圧圧着工具などの特殊工具が必要だったのに対し、トルクレンチやインパクトドライバーなどでボルトを締めるだけで接続できる。このため、従来のＢスリーブ接続と比較して約３８％の時間短縮が可能。

　▽ブランチケーブル　電線工場内であらかじめ幹線と複数の分岐線を電気的・機械的に接続・一体化したケーブル加工製品。