小型高精度実現の高周波マルチモード水晶発振器2タイプ

日本電波工業の３２２５サイズ��と 高精度７０５０サイズのマルチモード水晶発振器

　日本電波工業は高周波マルチモード水晶発振器として、３２２５サイズの小型品「ＮＶ３２２５Ｓ」と、Ｓｔｒａｔｕｍ３規格・ＩＴＵ−Ｔ　ＴＲ−Ｇ８２６２規格に要求される総合周波数許容偏差最大±４.６×−６　１０に対応した７０５０サイズの高精度品「ＮＴ７０５０Ｓ」の２タイプを開発した。１７年４月から量産する。

　小型、高精度品においても、従来品と同様に上限発振周波数は２１００ＭＨｚ、低ジッタ１３０ｆｓを実現している。

　４Ｇ、５Ｇ／ＬＴＥ高速通信、ギガビット・イーサネット、高速光ネットワークの普及および高精細画像のリアルタイムデータ処理の拡大など、データ量の増大によって、ネットワーク機器に高速で正確なデータ処理が求められている。また、これらの機器の設置環境が多様化しており、小型化の要求も増加している。

　新製品は、小型品において同社従来品（５０３２サイズ）に対して体積比３７％を実現し、高精度品では、周波数温度特性で最大±０.２８×−６　１０を実現した。これによって、ネットワーク機器の小型化、ネットワーク機器における低ジッタの高精度発振源の構築に貢献する。

　なお、今回の新製品は３０日からパシフィコ横浜で開催される「マイクロウェーブ展２０１６」に出品する。