電流/温度モニタリング機能付き40V/2.1Aのリニア・レギュレータ

　リニアテクノロジーはこのほど、ＬＤＯプラスファミリーに従来のリニア・レギュレータにはない機能を追加した新製品「ＬＴ３０８６」の販売を開始した。

　新製品は、高さが０.７５ミリメートルの１６ピン４×５ミリメートルＤＦＮ、熱特性が改善された１６ピンＴＳＳＯＰ、７ピンＤＤ―Ｐａｋなど、熱特性の優れた様々な表面実装パッケージで供給され、いずれのパッケージも、ヒートシンクを付けない状態での表面実装アプリケーションの消費電力は２Ｗ。

　また、放熱能力をさらに高める必要がある場合にヒートシンクを装着可能な、垂直実装用の７ピンＴＯ―２２０パワー・パッケージでも供給される。

　ＥグレードとＩグレードはマイナス４０―プラス１２５度Ｃ、ＭＰグレードはマイナス５５―プラス１２５度Ｃの動作温度範囲で仕様が規定されている。Ｅグレードの１千個時の参考単価は３ドルから。

　この４０Ｖ／２.１Ａ低ドロップアウト・リニア・レギュレータ（ＬＤＯ）は、電流制限を外部設定可能な電流モニタリング機能と、熱制限温度を外部制御可能な温度モニタリング機能を備えている。

　１.４―４０Ｖの入力電圧範囲で動作し、１本の抵抗で出力電圧を０.４―３２Ｖの範囲で設定できる。ドロップアウト電圧は２.１Ａで３３０ｍＶ。出力電圧に関係なく、０.１％の入力レギュレーションと負荷レギュレーションを実現。また、５０μＡに調整された電流リファレンスの精度はプラスマイナス１％で、入力、負荷および温度においてプラスマイナス２％の出力電圧の許容誤差を実現する。

　独自の内部回路で、複数のＬＴ３０８６を並列運転することにより大きな負荷電流と熱分散が可能で、外付けバラスト抵抗が不要。

　プログラム可能なケーブル電圧降下補償により、負荷までの電圧降下で生じるレギュレーション誤差をキャンセルする。